日本コンクリート工学会

公益社団法人日本コンクリート工学会について

公益社団法人日本コンクリート工学会（Japan Concrete Institute、略称JCI）は、コンクリートに関する専門的な研究と技術向上を目指す公益法人です。この団体は、2011年4月1日に社団法人日本コンクリート工学協会から移行し、名称が変更されました。具体的には、国土交通省の所管下で活動している団体から公益法人としての役割を整備しました。

設立の背景と目的

コンクリートは建設業界において極めて重要な材料であるため、日本コンクリート工学会はその研究と技術を進めることを念頭に置いて設立されています。初代会長に武藤清氏が就任し、その後も毎年コンクリート工学年次大会を開催し、技術者や研究者が交流し知識を共有する場を提供してきました。

活動内容

この学会では、専門雑誌『コンクリート工学』を毎月発行し、最新の研究成果や技術動向を会員に提供しています。また、学会はJ-STAGEプラットフォームを利用して『コンクリート工学論文集』も発行し、研究成果の公開に力を入れています。これに加え、コンクリート技士やコンクリート診断士などの資格認定も行い、専門技術者の育成を促進しています。

歴代会長一覧

日本コンクリート工学会の歴代会長として、以下の方々が就任してきました：

- 第1代 武藤清（1965年7月 - 1967年5月）
- 第2代 永田年（1967年6月 - 1969年5月）
- 第3代 横山不学（1969年6月 - 1970年5月）
- 第4代 藤井松太郎（1970年6月 - 1972年5月）
- 第5代 加藤六美（1972年6月 - 1974年5月）
- 第6代 國分正胤（1974年6月 - 1976年5月）
- 第7代 大友恒夫（1976年6月 - 1978年5月）
- 第8代 梅村魁（1978年6月 - 1980年5月）
- 第9代 水越達雄（1980年6月 - 1982年5月）
- 第10代 西忠雄（1982年5月 - 1984年5月）
- 第11代 水野高明（1984年5月 - 1986年5月）
- 第12代 亀田泰弘（1986年5月 - 1988年5月）
- 第13代 北岡徹（1988年5月 - 1990年5月）
- 第14代 後藤幸正（1990年5月 - 1992年5月）
- 第15代 洪悦郎（1992年5月 - 1994年5月）
- 第16代 今村一輔（1994年5月 - 1996年5月）
- 第17代 藤井敏夫（1996年5月 - 1998年5月）
- 第18代 仕入豊和（1998年5月 - 2000年5月）
- 第19代 河野清（2000年5月 - 2002年5月）
- 第20代 森田司郎（2002年5月 - 2004年5月）
- 第21代 長瀧重義（2004年5月 - 2006年5月）
- 第22代 友澤史紀（2006年5月 - 2008年5月）
- 第23代 阪田憲次（2008年5月 - 2010年5月）
- 第24代 桝田佳寛（2010年5月 - 2012年6月）
- 第25代 魚本健人（2012年6月 - 2014年6月）
- 第26代 三橋博三（2014年6月 - 2016年6月）
- 第27代 丸山久一（2016年6月 - 2018年6月）
- 第28代 芳村学（2018年6月 - 現在）

書籍・資料の発行

学会は、コンクリートに従事する技術者が必要とする資料や書籍の提供も行い、技術の普及と啓発に努めています。コンクリート技術に関わる新たな知見や研究データの蓄積は、建設業界全体の発展に寄与しています。

結論

公益社団法人日本コンクリート工学会は、1979年から続く年次大会や月刊の会誌、大規模な研究発表を通じて、コンクリート技術の発展と専門家の育成に力を入れています。今後もこの団体は、コンクリートのさらなる信頼性と安全性を確保するため、様々な活動を展開していくでしょう。

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