昭和 (さいたま市)

昭和（しょうわ）

昭和は埼玉県さいたま市に位置する大字で、主に桜区と西区に分かれて形成されています。この地域は、農業が行われる広大な土地として知られ、郵便番号は桜区が338-0817、そして西区が331-0055です。

地理

昭和はさいたま市の西部、荒川低地に位置します。この地域は沖積平野にあたり、南側には以前の浦和市、北側には大宮市が接しています。具体的には、東には西区の三条町と島根、南には桜区の在家、北には西区の二ツ宮と中野林、西側には桜区下大久保が接しています。また、南西には桜区塚宿、北西には西区塚本とわずかに接触しています。この大字の全域は市街化調整区域として設定されており、農地としての特徴を持っています。

さらに、昭和は荒川の堤防、具体的には荒川横堤の北側植水横堤と南側の大久保第三横堤に挟まれた河川敷に位置しており、昭和土地改良区によって農地の整備が行われています。実際、この土地改良区の名称がそのまま地名の由来となっています。このエリアには完全に農地が広がっており、居住者は存在しないため人口は0人とされています。荒川の堤防では、さいたま築堤事業に基づいて堤防のかさ上げ工事が実施されているため、地域の安全性や洪水対策も講じられています。

歴史

昭和における重要な歴史的出来事は、1967年に始まります。この年に昭和土地改良区が事業主体となり、第1次農業構造改善事業が行われ、圃場整備が完了しました。

1969年10月1日には、浦和市の大字在家、大字宿、大字五関の一部と大宮市の大字島根の一部を合わせて、新たに浦和市の大字昭和が成立しました。この際、一部が大宮市に編入され、1970年7月には大宮市の大字島根の一部と、前年に浦和市から編入された大字在家、大字宿、大字五関から大宮市大字昭和が成立しました。

さらに2001年5月1日、浦和市、大宮市、与野市が合併しさいたま市が爆誕しました。この時、浦和市の大字昭和は「さいたま市大字浦和昭和」、大宮市の大字昭和は「さいたま市大字大宮昭和」として新たに位置づけられました。その後、2003年4月にはさいたま市が政令指定都市に移行し、大字浦和昭和は桜区大字昭和、大字大宮昭和は西区大字昭和に名称変更されました。

交通

昭和のエリア内には鉄道が敷設されていないため、公共交通機関の利用は難しい状況です。ただし、周辺には幾つかの道路が存在し、埼玉県道155号さいたま武蔵丘陵森林公園自転車道線（荒川サイクリングロード）は、荒川の堤防の天端を通過しています。

周辺施設

この地域は全域が農地として整備されており、目立った施設はほとんど存在しません。そのため、周辺の施設に目を向けると、例えば、荒川総合運動公園（在家）、東京健康保険組合運動場（二ツ宮）、芝浦工業大学グラウンド、大久保浄水場（宿）、ノーザンカントリークラブ錦ヶ原ゴルフ場（下大久保）といった施設が挙げられます。

参考文献

この地域についての詳細な情報は「角川日本地名大辞典」や浦和市の市史に記載されています。これらの文献を通じて、昭和の地名の由来や歴史をさらに深く理解することができるでしょう。

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