有馬一準

有馬一準

有馬一準（ありま かずのり）は、江戸時代中期に越前丸岡藩の第2代藩主を務めた人物です。晴信系有馬家の5代目にあたります。

生涯

元禄10年（1697年）に初代藩主・有馬清純の長男として丸岡城で生まれました。元禄15年（1702年）に父が亡くなったため、元禄16年（1703年）に家督を継ぎました。藩主時代には、真純（まさずみ）、純寿（すみひさ）、寿純（ひさずみ）と名乗っていましたが、隠居後に一準と改名しました。

正徳元年（1711年）には譜代大名に昇格し、従五位下・左衛門佐に叙任されました。しかし、藩主としての治世は決して平穏ではありませんでした。宝永3年（1706年）、享保6年（1721年）、享保8年（1723年）と、立て続けに洪水に見舞われ、凶作が続きました。その結果、享保9年（1724年）には領民による一揆が発生するなど、藩政は困難を極めました。

財政難を打開するため、銀札の発行や家臣の知行借上げといった政策を実行しましたが、いずれも成功には至りませんでした。

享保18年（1733年）に長男の孝純に家督を譲り、隠居しました。寛延2年（1749年）には諱を一準に改め、宝暦7年（1757年）に61歳で亡くなりました。

系譜

父：有馬清純
母：須賀子（光徳院） - 皆吉純忠の娘
正室：深受院 - 秋元喬知の養女、秋元成朝の娘
継室：演暢院 - 毛利吉広の養女、毛利匡広の娘
側室：高山氏、山本しな子（耀樹院）、みつ

子女
長男：有馬孝純 - 生母は耀樹院（側室）
次男：毛利重広 - 生母は演暢院（継室）
三男：本多忠由 - 生母は演暢院（継室）
娘：有馬義雄室
娘：間部詮方継室
娘：安姫 - 松平近輝継室
* 娘：安部信允正室

有馬一準は、藩主として苦難の時代を生き抜き、藩政の立て直しに奔走しました。その生涯は、決して平坦ではありませんでしたが、丸岡藩の歴史において重要な役割を果たした人物として記憶されています。

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