朝嵐大三郎

朝嵐 大三郎（あさあらし だいざぶろう）について

朝嵐大三郎（1943年7月8日生まれ）は、2023年4月2日に急性心筋梗塞で79歳でこの世を去った、大阪府大阪市出身の元大相撲力士です。本名は笹木淳二で、高砂部屋に所属していました。身長183cm、体重117kgで、彼の最高位は東前頭12枚目（1969年5月場所）であり、得意技は右四つ、突っ張り、吊り、寄りでした。彼の血液型はB型で、個性的であった彼の相撲スタイルや人生は、多くの人々に影響を与えました。

キャリアの初期と成長

朝嵐は1959年、地元の中学校を卒業後に上京し、高砂部屋に入門しました。初土俵は1959年の3月場所で、「朝響」という四股名で序ノ口に登場しました。1964年には「朝嵐」と改名し、徐々に相撲界での存在感を高めていきました。その後、1966年に十両に昇進し、1969年の5月場所では新入幕を果たしました。

ところが、幕内での活動は1場所のみで、5勝10敗という成績で再び十両に下がってしまいました。特に印象に残る出来事として、1968年の和晃戦での反則負けがありました。この一件は、審判が「戦意無しとして反則負け」と判断したため、彼自身は非常に悔しい思いをしたそうです。大関である高砂親方から慰められ、酒を飲むことで気分転換を図ったというエピソードも残っています。

引退後の道

朝嵐は1973年に現役を引退し、その後は年寄・高田川を名乗るようになりました。引退後は学校での指導にも尽力し、特に異例の指導スタイルで新人力士を育成しました。その後、振分という名跡に改名し、協会の運営にも関与しました。しかし1995年には肖像権規定違反のために降格処分を受け、謹慎となりましたが、その後1997年には委員として復帰しました。

店舗を構えて相撲料理店「振分」を運営し、多くのファンから親しまれました。また、文筆活動にも注力し、自伝を出版。部屋内部の事情や人間関係について赤裸々に記載し、話題を呼びました。

地域社会への貢献

現役引退後、草加市に住み、地域の子どもたちのために土俵を設置するなど、地元相撲の振興にも力を入れました。朝嵐は人々とのつながりを大切にし、相撲文化の普及に努め続けました。

最後の瞬間

2023年4月2日、彼は埼玉医療センターで急性心筋梗塞により、79年の人生を閉じました。長年にわたり相撲界に多大な影響を与え、その存在感を示してきた朝嵐大三郎。彼の功績は、今もなお多くの人々に記憶されています。

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