木曜スター対抗戦

『木曜スター対抗戦』は、1975年10月2日から1976年3月25日まで、NETテレビ（現在のテレビ朝日）系列で放送されたバラエティ番組です。ロート製薬が単独でスポンサーを務め、NETテレビでは最後の単独提供番組となりました。放送時間は毎週木曜日の午後7時30分から8時まででした。

この番組は、毎回2組の芸能人が登場し、さまざまなジャンルで対決する形式でした。対決内容は、とんち、勘、推理力、体力、隠し芸など多岐にわたり、視聴者を楽しませました。司会は高島忠夫が担当し、軽快なトークで番組を盛り上げました。

番組の冒頭では、高島忠夫の「勝つも負けるも時の運！さぁ、今週のライバルは？」というお決まりの口上があり、その後、両チームのキャプテンが榎本健一のヒット曲「洒落男」の替え歌を歌いながら、出演者を紹介するというユニークな演出がされていました。

1976年には、ロート製薬のオープニングキャッチが変更され、画面上部に番組タイトルが表示されるようになりました。この新しいオープニングキャッチが使われたのは、NETテレビではこの番組が唯一でした。

この番組は、毎日放送制作の『私はナンバーワン』から14年間続いたロート製薬の一社提供枠の最後の番組となりました。番組終了後、テレビ朝日へ社名変更した後も、ロート製薬は番組への単独提供を行っていないため、この番組がNETテレビ、テレビ朝日を通して最後のロート製薬一社提供番組となっています。

番組内で行われた対戦の例としては、以下のようなものが挙げられます。

フォーリーブス×キャンディーズ
男性芸能人（伊東四朗、藤村俊二、ジェリー藤尾）×女性芸能人（岡田可愛、シェリー、田坂都）
殿さまキングス×レツゴー三匹
特別機動捜査隊×TOKYO DETECTIVE 二人の事件簿
非情のライセンス×必殺仕置屋稼業
牧伸二×マッハ文朱
北島三郎×都はるみ
岡田眞澄×朝丘雪路
横山やすし・西川きよし×桂歌丸&三遊亭小圓遊
柳家小さん一門×かしまし娘
大村崑×月の家円鏡（後の八代目橘家圓蔵）
川崎敬三×桂三枝（後の六代目桂文枝）
ダーク・ダックス×デューク・エイセス
三波伸介×桜田淳子
和田アキ子×ちあきなおみ
長門裕之×佐良直美

番組制作には、以下のスタッフが携わっていました。

構成：多村映美、小川健一、小山高男、たみやじゅん、勝野克、石川雄一郎
音楽：宮崎尚志
エレクトーン：阿部浩之
アシスタント：中村泰子、和田瑞穂
美術：中込清皓
技術：樋口勝也
音声：肥田孝司
効果：大野秀夫
ディレクター：すずきやすまさ、福島基之
プロデューサー：渡辺芳彦
* 制作著作：NET

この番組は、東日本放送が開局2日目に第1回を放送し、以来、番組終了まで同時ネットを続けました。また、広島ホームテレビは、当時NET系列のみに加盟していましたが、日本テレビ系列の番組も同時ネットするという変則的なクロスネットを行っていたため、前番組『お笑い他流試合』は放送していませんでしたが、本番組についてはテレビ新広島の開局に伴う番組改編によって同時ネットしていました。

この番組の放送内容やスタッフの情報は、主に毎日新聞縮刷版（1975年10月～1976年3月）を参考にしています。

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