木村真也

木村真也：WANDSからソロ活動へ、そして多様な音楽世界へ

木村真也氏は、1969年7月28日生まれのキーボーディスト、作曲家で、青森県出身です。WANDSのキーボード担当として知られており、その活動は多岐に渡ります。幼少期からクラシック音楽に親しみ、武蔵野音楽大学器楽学科に進学するも、ポピュラー音楽への関心の高まりから中退。その後、ジャズバンドへの参加や様々なバンドでの演奏活動を経て、音楽家としてのキャリアを歩み始めます。

WANDS時代とその後

1992年、大島康祐の後任としてWANDSに加入。中山美穂&WANDSの「世界中の誰よりきっと」でデビューを果たし、バンドの中心メンバーとして活躍しました。1995年にはアルバム『PIECE OF MY SOUL』で初の作曲作品「Million Miles Away」を発表。その後、メンバーの脱退を経て第3期WANDSの中心人物となり、2000年のWANDS解散後も、音楽活動を継続しました。

WANDS解散後は、テライユキの楽曲「my dearest you」で作曲家としてデビュー。以降、アニソンから演歌まで幅広いジャンルの楽曲制作、編曲を手がけ、作家としても確固たる地位を築きました。活動拠点を移しつつも、音楽制作への情熱を燃やし続け、様々なアーティストに楽曲を提供しています。2012年には長年所属していた事務所を離れ、公式サイトのプロフィールも削除されましたが、2016年にはK-pointに所属。2012年には徳山秀典とのユニット「トンズ」名義でWANDSの楽曲を披露するなど、精力的な活動を展開。2013年にはロックバンドShiny Lipsのプロデュースも担当しています。

2014年には、かつてWANDSで共に活動したメンバーとの偶然の再会を果たすなど、音楽活動以外でも話題を提供しました。その後、2019年にはWANDS第5期としてグループ活動に復帰。しかし、2021年4月には体調不良により活動休止を発表しましたが、2023年1月には配信ライブで復帰を果たし、活動を継続しています。

音楽性と影響

木村氏の音楽性は、クラシック音楽の基礎の上に、ポピュラー音楽の多様な要素を取り入れた、洗練されたものと言えるでしょう。クイーン、エアロスミス、アース・ウィンド・アンド・ファイアー、ジョン・ロード、オスカー・ピーターソンなど、幅広いアーティストをフェイバリット・アーティストに挙げる彼の音楽的バックグラウンドは、楽曲制作に多大な影響を与えていると考えられます。

作曲家としての活動

木村氏は、数多くのアーティストに楽曲を提供しています。その中には、浅岡雄也、川田麻美、徳山秀典、水木一郎など、著名なアーティストも含まれています。アニソン、ゲーム音楽、演歌など、ジャンルの垣根を超えた活動が、彼の多才さを示しています。また、ミュージカル『テニスの王子様』への楽曲提供や、アニメ、ゲームの劇伴音楽なども手掛けており、活動範囲の広さが際立っています。

人物像とエピソード

木村氏は、元WANDSメンバーという肩書きに抵抗を感じている一面も持っています。「裏方に徹する美学に反する」という彼の言葉からは、音楽家としての真摯な姿勢がうかがえます。様々なエピソードからも、謙虚で人情味あふれる人物像が伺えます。 数々の楽曲制作やプロデュース、そしてWANDSでの活動など、木村真也氏は、日本の音楽シーンに多大な貢献をしてきたと言えるでしょう。今後も彼の活動から目が離せません。

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