本名町

鹿児島市本名町

鹿児島市本名町は、同市の北部に位置する町です。かつては吉田村、吉田町の大字として存在しましたが、2004年の市町村合併により、現在の町名となりました。人口は約3,500人、1,700世帯を超える人々が生活しています（2020年時点）。

地理

本名町は、鹿児島市の北部、吉田地域にあります。東部はシラス台地が広がり、西部には花尾山を中心とした山地が連なっています。西部山地から流れ出る本名川と、その支流である本吉田川が町の東端部で合流しています。周辺地域は、北に西佐多町、本城町、南に岡之原町、皆与志町、東に宮之浦町、西に花尾町と接しています。

町内を南北に鹿児島県道16号鹿児島吉田線、東西に鹿児島県道40号伊集院蒲生溝辺線が走っており、交通の便も比較的良いと言えるでしょう。教育施設としては、町の中部に鹿児島市立本名小学校と本名保育所、南部に鹿児島市立吉田南中学校と吉田南幼稚園があります。

河川

町内には、以下の河川が流れています。

思川水系本名川
西牟田川

これらの河川は、地域の自然環境を形成する上で重要な役割を担っています。

歴史

成立から町村制施行まで

「本名」という地名は、鎌倉時代から確認されており、当時は大隅国吉田院の名田でした。江戸時代には本名村となり、薩摩国鹿児島郡吉田郷に属しました。村の石高は、時代によって変動がありましたが、おおむね2,000石前後でした。

町村制施行以後

1889年の町村制施行により、吉田村の大字「本名」となりました。その後、1972年に吉田村が町制を施行し、吉田町の大字「本名」となりました。2004年、吉田町は鹿児島市に編入合併され、合併協議の結果、大字本名は廃止され、その区域をもって新たに鹿児島市の町「本名町」が設置されました。

この合併は、鹿児島地区合併協議会での協定に基づき行われました。合併前の10月26日に、鹿児島県公報にて「町の区域の設定及び字の廃止」が告示され、正式に本名町が誕生しました。

人口

本名町の人口は、合併を経て現在に至るまで、3,000人台で推移しています。地域コミュニティを形成する上で、重要な要素となっています。

施設

公共施設

鹿児島市消防局中央消防署吉田分遣隊
鹿児島市本名校区コミュニティセンター

教育施設

久木田学園看護専門学校
鹿児島市立吉田南中学校
鹿児島市立本名小学校
吉田南幼稚園
本名保育所

郵便局

吉田郵便局
大原簡易郵便局

寺社

本名八幡神社

小・中学校の学区

本名町にお住まいの方が、市立の小・中学校に通う場合の学区は、それぞれの学校区に基づきます。

交通

道路

主要地方道
鹿児島県道16号鹿児島吉田線
鹿児島県道40号伊集院蒲生溝辺線

これらの道路が、町内外へのアクセスを支えています。

脚注

注釈

（注釈は特にありません）

出典

「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 ４６ 鹿児島県』
吉田町郷土誌編纂委員会『吉田町郷土誌』
芳即正、五味克夫『日本歴史地名大系47巻 鹿児島県の地名』
南日本新聞『鹿児島市史Ⅴ』

関連項目

本名（曖昧さ回避）

本名町は、歴史と自然が調和した、魅力的な地域です。今後の発展が期待されます。

もう一度検索