本港新町

本港新町の概要

本港新町（ほんこうしんまち）は、鹿児島県鹿児島市に位置する町で、郵便番号は892-0814です。面積は0.267平方キロメートルで、2020年4月時点での人口は0人、世帯数も0とされています。市の中部に位置するこの町域は、すべて埋立地から形成されています。西側には泉町や小川町、名山町など複数の町が接し、東側は鹿児島湾に面しています。

本港新町の特徴として、鹿児島港本港区が挙げられます。ここには桜島フェリーや各旅客航路のターミナルが存在し、鹿児島市の海の入口として重要な役割を果たしています。また、いおワールドかごしま水族館やウォーターフロントパークといった観光スポットも整備され、地域の魅力を高めています。

地理

本港新町は臨港地域にあり、埋立地からなるため、周囲の自然環境よりも擬似的な水辺の景観が広がっています。隣接する町との接点は多く、周辺地域との交通も便利です。鹿児島湾に面した地域であり、海からのアクセスが良く、多くの船舶が発着する港町として重要な位置づけにあります。町域内には、桜島フェリーや奄美・沖縄などの航路が集約されており、市民のみならず観光客にとっても利用価値の高い場所です。

歴史

本港新町の成立は1980年代に遡ります。1982年の港湾計画改定に基づき、商業や文化施設の建設が決定され、その後1986年から1998年にかけて埋め立て工事が行われました。1993年と2003年には北ふ頭と南ふ頭が竣工し、桜島フェリーターミナルも稼働を開始しました。

町としての本港新町は、1991年に公有水面を埋め立てた区域から形成されました。以降、周辺の公有水面が次々と編入され、現存の町域が確立しました。1997年には、いおワールドかごしま水族館が開館し、地域の観光資源が増加。2005年にはドルフィンポートという複合商業施設もオープンしましたが、2020年には閉鎖されました。また、2006年にはNHK鹿児島放送局が本港新町に新局舎を建設し移転しました。

文化財

本港新町には数々の文化財があります。特に、「鹿児島旧港施設」は重要文化財に指定されており、江戸時代の新波止や、明治に建設された施設から成り立っています。また、鹿児島旧港北防波堤灯台は登録有形文化財に指定され、地元の歴史的価値を物語る存在となっています。

交通

本港新町は交通の要所でもあります。北埠頭には桜島フェリーをはじめ、奄美海運や琉球海運の航路が集まっています。南埠頭には、三島村や十島村の村営フェリーが運航しており、地域の住民や観光客に便利な交通手段が提供されています。

まとめ

本港新町は鹿児島市の重要な町の一つで、埋立地を基にした発展を遂げてきました。観光施設や重要な航路が多数存在することから、地域の交流や経済活動にも寄与しており、今後の発展が期待されるエリアです。

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