本町 (上尾市)

埼玉県上尾市本町：歴史と現在が交差する街

本町（ほんちょう）は、埼玉県上尾市の中心部に位置する町名で、一丁目から六丁目までが存在します。上尾市の統計区分では上尾地区に分類され、市の中枢機能を担う地域として発展してきました。

地理

本町は、埼玉県の県央地域、上尾市の中部に位置し、大宮台地上に広がっています。東は二ツ宮、南は東町、西は仲町、宮本町、上町、そして北は緑丘、錦町、上尾村と隣接しています。また、南東方向には愛宕が位置します。上尾駅東口から約500メートルの距離にあり、国道17号沿いには上尾市役所や上尾警察署などの行政機関、様々なロードサイド店舗が軒を連ねています。用途地域としては、主に第一種中高層住居専用地域や第一種住居地域に指定されており、市役所通り沿いは近隣商業地域、国道沿いは準住居地域となっています。全体的に宅地化が進行していますが、生産緑地地区として指定されている農地も点在し、都市と自然が調和した景観を保っています。東部を流れる芝川周辺には、上尾根貝戸団地が建設されています。

地価

住宅地の地価は、2015年（平成27年）1月1日の公示地価において、本町2-12-17の地点で1平方メートルあたり11万7000円となっています。この数値は、本町が上尾市内でも比較的高い地価を維持していることを示しています。

歴史

本町の歴史は、住居表示実施によって新たな町名が成立した1967年（昭和42年）に遡ります。この時、大字上尾宿と上尾村の一部が統合され、本町一丁目から六丁目が誕生しました。その後、1970年（昭和45年）には芝川沿いの低地に根貝戸団地が完成し、住民の入居が始まりました。1972年（昭和47年）には、上尾警察署が上町一丁目から現在地に移転し、地域の安全を守る拠点としての役割を強化しました。2000年（平成12年）には、上尾市児童館「アッピーランド」がオープンし、地域の子育て支援の拠点となっています。2008年（平成20年）には、「本町の祭りばやし」が上尾市の無形民俗文化財に指定され、地域の伝統文化が評価されました。

現在の様子

2017年（平成29年）10月1日現在、本町の世帯数と人口は上尾市によって発表されています。詳細な数値は市の公式発表資料をご確認ください。

教育

本町に在住する児童・生徒が通う小・中学校の学区は、上尾市の教育委員会によって定められています。詳細な学区情報は、上尾市の公式サイトで確認できます。

産業

2021年（令和3年）の経済センサス調査によると、本町には様々な事業所が存在し、地域経済を支えています。事業所数や従業員数の詳細なデータは、経済センサスの結果をご参照ください。

交通

本町内には鉄道は通っていませんが、JR高崎線の上尾駅が本町2丁目から約1.1kmの場所に位置しており、鉄道アクセスは比較的良好です。

主要道路としては、国道17号（中山道）や埼玉県道150号上尾蓮田線、小敷谷吉田通線（はなみずき通り）が通っており、自動車での移動も便利です。上尾駅東口からは、朝日自動車や丸建自動車、上尾市コミュニティバス「ぐるっとくん」など、様々な路線バスが運行されており、地域住民の足として活躍しています。

町内会と施設

本町には、本町一・二丁目町内会、本町三・四丁目町内会、本町五・六丁目町内会、根貝戸団地自治会、上尾東団地自治会、レック上尾自治会といった町内会や自治会が組織され、地域住民の交流や地域活動を支えています。

地域には、上尾市役所、上尾警察署、上尾市児童館「アッピーランド」、発達支援相談センター、根貝戸自治会館、本町自治会館、市立上尾保育所などの公共施設が充実しています。特に市立上尾保育所は、1953年（昭和28年）に設立された上尾市内で最も歴史のある保育所として、長年にわたり地域の子育てを支えてきました。その他、上尾根貝戸団地、上尾東団地などの集合住宅や、稲荷神社、大日堂などの宗教施設、本町子供広場、東団地第一公園、東団地第二公園などの公園も整備されており、住民の生活を豊かにする役割を果たしています。

本町は、歴史と現代が調和した、住みやすい街として、これからも発展を続けていくでしょう。

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