李康

李康（り こう、1987年2月8日 - ）は、中国の天津市出身の囲碁棋士です。中国囲棋協会に所属し、六段の段位を有しています。若くして才能を開花させ、国内外の数々の棋戦で実績を積み重ねてきました。

棋士としての歩み

1997年、全国少年戦C組で優勝を果たし、その才能を早くから示しました。翌1998年には、世界青少年囲碁選手権大会少年組でも優勝し、中国国家少年隊入りを果たします。同年には初段となり、プロ棋士としてのキャリアをスタートさせました。

その後も着実に実力をつけ、2002年には世界青少年囲碁選手権青年組で優勝、四段に昇段。2003年にはNEC杯囲棋賽でベスト8に進出しました。2004年には五段に昇段し、2007年には名人戦でベスト8、六段に昇段しています。

2008年には、威孚房開杯棋王戦で決勝に進出しましたが、周睿羊に敗れ準優勝となりました。2010年には天元戦でベスト8、全国個人戦では2位という成績を収めています。2011年には棋王戦でベスト4に進出しました。

国際棋戦にも積極的に参加し、2012年の百霊愛透杯世界囲碁オープン戦では、古力、白洪淅といった強豪を破りベスト8に進出。2013年のLG杯世界棋王戦では、依田紀基、李昌鎬といった名だたる棋士を破り、ベスト8に進出しました。2014年百霊愛透杯ベスト32、2015年LG杯ベスト32。

中国囲棋甲級リーグでの活躍

中国囲棋甲級リーグでは、2001年に天津チームで出場。チームは乙級に降格してしまいますが、2005年には大連チームで甲級に復帰を果たしました。中国棋士ランキングでは、2008年に21位、2012年には23位にランクインしています。

主な棋歴

百霊愛透杯世界囲碁オープン戦 ベスト8 (2012年): 古力、李豪傑、白洪淅に勝利、謝爾豪に敗北
LG杯世界棋王戦 ベスト8 (2013年): 依田紀基、李昌鎬に勝利、姜東潤に敗北
威孚房開杯棋王戦 準優勝 (2008年)
全国囲棋個人戦 2位 (2010年)、4位 (2012年)

中国囲棋甲級リーグ戦績

2001年: 天津駕協
2002年: 乙級（天津駕協）
2003年: 乙級（天津市）
2004年: 乙級（大連美羅）
2005年: 大連上方
2006年: 大連上方 - 北京麒麟至誠
2007年: 広西華藍
2008年: 広西華藍 (12勝9敗)
2009年: 広西華藍 (7勝12敗)
2010年: 広西華藍 (9勝10敗)
2011年: 大連上方衡業 (4勝9敗)
2012年: 大連上方衡業 (8勝18敗)
2013年: 大連上方衡業 (2勝9敗)
2014年: 乙級（安徽寧国市）
* 2015年: 乙級（安徽寧国市）(5勝2敗)

李康は、今後も更なる活躍が期待される中国囲碁界を担う棋士の一人です。

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