姜東潤

姜東潤（カン・ドンユン）

姜東潤（カン・ドンユン、강동윤、1989年1月23日 - ）は、韓国のプロ囲碁棋士です。ソウル特別市出身で、韓国棋院に所属しています。権甲龍八段門下で、棋士としての最高位である九段に昇段しています。

棋士としての歩み

姜東潤は幼少の頃から囲碁の才能を発揮し、2000年には世界青少年囲碁選手権大会少年組で優勝を果たしました。その後も、李昌鎬杯、オリオン杯、サムシン生命杯など数々の大会で優勝を重ね、2002年にプロ棋士として入段しました。

プロ入り後、姜東潤は着実に実力を伸ばし、2005年には農心辛ラーメン杯で韓国代表として出場、新鋭連勝最強戦、新鋭プロ十傑戦で優勝。この年の活躍が認められ、囲碁大賞新人賞を受賞しました。2007年には、電子ランド杯王中王戦で李昌鎬を破り優勝し、七段に昇段。2008年には、第1回ワールドマインドスポーツゲームズ男子個人戦で金メダルを獲得し、同年の名人戦決勝進出を機に九段に昇段しました。

2009年には富士通杯で優勝、2016年にはLG杯世界棋王戦を制覇するなど、国際棋戦でも目覚ましい活躍を見せています。2016年には、韓国プロ棋士の賞金ランキングで3位にランクインしました。

韓国囲碁リーグでは、2004年にハンゲームチームで初出場。2011年にはポスコLEDチームで優勝を果たし、MVP、最多勝、指名ランキング1位を独占しました。2008年の農心辛ラーメン杯では5人抜きを達成しています。

また、2011年からは中国乙級リーグ、2015年からは甲級リーグにも出場し、中国の囲碁界でも活躍しています。韓国棋士ランキングでは、2008年に3位、2022年7月にはYK建機杯などの好成績により4位となっています。

主なタイトル歴

国際棋戦

ワールドマインドスポーツゲームズ 男子個人戦: 2008年
世界囲碁選手権富士通杯: 2009年
LG杯世界棋王戦: 2016年

国内棋戦

オスラムコリア杯新鋭連勝最強戦: 2005年、2007年
SKガス杯新鋭プロ十傑戦: 2005年
電子ランド杯王中王戦: 2007年
バッカス杯天元戦: 2009年
圓益杯十段戦: 2013年
JTBCチャレンジマッチ: 2017年
YK建機杯: 2022年

その他の棋歴

国際棋戦

LG杯世界棋王戦: ベスト4 (2012年)、ベスト8 (2018年、2020年)
世界囲碁選手権富士通杯: ベスト8 (2010年)
三星火災杯世界[[囲碁マスターズ]]: ベスト8 (2012年、2014年)
応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦: ベスト8 (2016年)
国手山脈杯国際囲棋戦個人戦: ベスト8 (2018年)
中韓天元対抗戦: 2009年 1勝2敗（対 陳耀燁）
アジア競技大会: 2010年 男子団体戦金メダル
スポーツアコードワールドマインドゲームズ: 2012年男子個人戦銀メダル、2014年男子団体戦銀メダル
珠鋼杯世界囲碁団体選手権: 2013年優勝
農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦: 2005年 0勝1敗、2008年 5勝1敗、2013年 2勝1敗、2014年 2勝1敗、2017年 0勝1敗、2020年 0勝1敗
招商地産杯中韓囲棋団体対抗戦: 2011年 0勝1敗
国手山脈杯国際囲棋戦中韓団体対抗戦: 2014年 1勝2敗、2016年 2勝0敗

国内棋戦

バッカス杯天元戦: 準優勝 (2007年)
江原ランド杯名人戦: 準優勝 (2008年)
KBS杯バドゥク王戦: 準優勝 (2010年)
OllehKT杯オープン選手権: 準優勝 (2010年)
圓益杯十段戦: 準優勝 (2012年)
Let's Run PARK杯オープントーナメント: 準優勝 (2014年)
竜星戦: 準優勝 (2018年、2022年)
ソパルコサノル最高棋士決定戦: リーグ3位 (2021年、2022年)

韓国囲碁リーグ

2004年（ハンゲーム）4勝3敗
2006年（パークランド）10勝4敗
2007年（蔚山ディア）12勝1敗（最多勝）
2008年（蔚山ディア）9勝5敗
2009年（新案天日塩）6勝5敗
2010年（ハンゲーム）11勝5敗
2011年（ポスコLED）12勝2敗（最多勝、MVP）
2012年（ポスコLED）9勝9敗
2013年（ポスコケムテク）6勝6敗
2014年（CJE&M）9勝4敗
2016年（BGFリテールCU）7勝8敗
2017年（Tブロード）5勝11敗
2018年（韓国物価情報）7勝5敗
2019-20年（韓国物価情報）12勝4敗
2020-21年（韓国物価情報）6勝8敗
2021-22年（韓国物価情報）10勝6敗

中国囲棋リーグ戦

2011年乙級（浙江緑環）6勝1敗
2012年乙級（中国平石煤神馬集団）6勝1敗
2013年乙級（中国平石煤神馬集団）5勝2敗
2014年乙級（蘇泊爾杭州）6勝1敗
2015年甲級（杭州棋院）10勝4敗
2016年甲級（河北新奥）7勝10敗
2017年甲級（国旅連合廈門）7勝6敗
2018年乙級（江西馬可波羅甕磚）6勝2敗
2019年甲級（拉薩浄土）5勝8敗
2020年甲級（西藏阜康）8勝3敗
2021年甲級（西藏阜康）6勝9敗
2022年甲級（拉薩棋院）


姜東潤は、その卓越した棋力と国際的な活躍で、韓国囲碁界を代表する棋士の一人として広く知られています。

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