東京都道・神奈川県道3号世田谷町田線

東京都道・神奈川県道3号世田谷町田線

東京都世田谷区から町田市に至る主要地方道である世田谷町田線は、都内と神奈川県を結ぶ重要な幹線道路です。通称として「世田谷通り」「津久井道」「鶴川街道」など、地域によって異なる愛称で親しまれています。

概要

世田谷町田線の起点は東京都世田谷区三軒茶屋二丁目、終点は東京都町田市中町一丁目です。この道路は、主要な都市間を結ぶ道路として主要地方道に指定されています。路線は、東京都区間が約18.4km、川崎市区間が約8.8kmに及びます。

歴史

この道路は、かつては「津久井街道」と呼ばれ、甲州街道の裏街道として、また生活や商業の道として活用されていました。江戸時代には、絹や川魚、禅寺丸柿、黒川炭などを江戸へ運ぶための重要な道として機能していました。1954年に主要地方道に指定され、翌年には東京都と神奈川県によって路線認定されました。世田谷区内の一部区間は、1964年の東京オリンピックに合わせて整備されました。1993年には、主要地方道として再指定され、現在に至ります。

路線状況

世田谷町田線には、以下の支線が存在します。

世田谷区内：上町交差点から分岐し、東京都道427号瀬田貫井線と合流、桜小前交差点で本線に復帰する区間。
狛江市内：東和泉から分岐し、猪駒通り交点に至る区間。


また、以下の通称があります。

世田谷通り：世田谷区三軒茶屋交差点から川崎市多摩区多摩水道橋交差点、町田市内まで。
津久井道：川崎市多摩区多摩水道橋交差点から川崎市麻生区/町田市都県境まで。
鶴川街道：町田市鶴川駅東口交差点から町田市中町交番前交差点まで。


複数の道路との重複区間もあります。

東京都道427号瀬田貫井線（世田谷区世田谷一丁目付近 - 世田谷区世田谷二丁目付近）
東京都道11号大田調布線（世田谷区喜多見 - 狛江市狛江三叉路交差点）
東京都道18号府中町田線（町田市本町田・菅原神社交差点 - 町田市本町田）


都市計画路線名としては、以下の名称が付与されています。

東京都市計画道路幹線街路補助線街路第51号線（世田谷区喜多見）
調布3・4・3（狛江市東和泉）
町田3・4・18（町田市能ヶ谷）
町田3・4・33（町田市金井ヶ丘）
町田3・4・13（町田市金井ヶ丘）
町田3・4・35（町田市本町田）


道路施設としては、以下の橋梁があります。

大蔵橋（仙川）
中之橋（野川）
多摩水道橋（多摩川）
登戸陸橋
新川橋（二ヶ領用水）
大作橋（五反田川）
古沢橋・柿生橋・大谷戸橋（麻生川）
矢崎橋（真光寺川）
下川戸橋（鶴見川）
鶴川街道カルバート（恩田川）

交通状況

道路交通センサスによると、2005年時点の各地点での交通量が記録されています。

将来の対策など

世田谷町田線は、緊急輸送道路として指定されており、東京都道3号側では、世田谷区内の一部区間と町田市の一部区間が第一次緊急輸送道路に、その他の区間（都道18号重複区間を除く）が第二次緊急輸送道路に分類されています。

地理

この道路が通過する自治体は以下の通りです。

東京都：世田谷区、狛江市
神奈川県：川崎市（多摩区、麻生区）
東京都：町田市

他交通機関との接点

以下の鉄道駅が沿線に存在します。

東急田園都市線：三軒茶屋駅（駅付近）
東急世田谷線：三軒茶屋駅 - 上町駅（駅付近）
小田急小田原線：喜多見駅 - 町田駅（駅付近）
JR南武線：登戸駅 - 中野島駅
JR武蔵野線：生田トンネル
小田急多摩線：新百合ヶ丘駅 - 五月台駅

周辺の施設

沿線には、郵便局、学校、病院、研究施設、寺院など、様々な施設が存在します。

世田谷区：世田谷若林三郵便局、世田谷区立桜小学校、世田谷一郵便局、東京農業大学、JRA馬事公苑、世田谷桜丘三郵便局、公立学校共済組合関東中央病院、NHK放送技術研究所、国立成育医療研究センター、日本大学商学部・日本大学図書館、日蓮宗妙法寺
狛江市：三井住友銀行喜多見支店、狛江市立狛江第三中学校、東京都立狛江高等学校
川崎市多摩区：多摩区役所、登戸郵便局、多摩警察署、川崎市立東生田小学校、生田駅前郵便局
川崎市麻生区：麻生警察署
町田市：妙行寺、養運寺、東京都立町田高等学校、町田税務署

周辺の山

* 七国山（町田市）

世田谷町田線は、地域住民の生活を支えるとともに、歴史と文化が息づく重要な道路です。

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