東京都道新宿副都心四号線

東京都道新宿副都心四号線（中央通り）

東京都道新宿副都心四号線、通称「中央通り」は、新宿副都心地区を東西に貫く主要な都市計画道路です。この道路は、特例都道である新宿副都心線を代表する路線であり、新宿駅西口から都庁前駅周辺までを結んでいます。

概要

中央通りは、新宿駅西口の二層構造の駅前広場を起点とし、西新宿エリアを東西に横断しています。地下には都庁前駅があり、道路整理コードは3504です。この道路を含む新宿副都心街路は、1987年に「日本の道100選」に選ばれており、首都東京の新たな顔としてその役割を果たしてきました。

路線データ

起点: 東京都新宿区西新宿一丁目（新宿駅西口広場、東京都道414号四谷角筈線交点）
終点（階上部）: 東京都新宿区西新宿二丁目（中央通り東交差点）
終点（階下部）: 東京都新宿区西新宿二丁目（新宿中央公園前交差点）
路線延長: 954m
通過する自治体: 東京都新宿区

歴史

この道路は、淀橋浄水場の廃止に伴う西新宿地区の再開発によって生まれました。高度経済成長期における都心の過密化に対応するため、新たな副都心建設が求められていました。1960年1月には、新宿駅西口に位置していた約34万平方キロメートルの淀橋浄水場の移転が決定し、その跡地に総合的な市街地再開発計画が策定されました。同年6月には都市計画が決定し、新宿駅西口を基点として、青梅街道と甲州街道に挟まれた扇形エリアに、事務所や官公庁などの建物、道路などのインフラを整備する副都心建設が始まりました。

1966年には、新宿駅西口広場が最初に完成しました。この広場は、将来の乗降客増加に対応するため、地上と地下の二層構造という画期的な設計が採用されました。広場中央部には巨大な換気口が設けられ、自然排気と採光を両立させています。道路網も将来の発展を見据えて、余裕のある幅員が確保されており、特に四号街路と一二号街路は副都心のメインストリートとして、幅40mの幹線道路となりました。副都心の主要部分は1968年にはほぼ完成しました。

年表

1960年6月15日：東京都市計画道路事業の新宿副都心街路第四号線として事業開始。
1965年3月31日：淀橋浄水場が廃止。
1987年8月10日：新宿副都心街路として「日本の道100選」に選出。

交差する道路

二層構造部分

東京都道414号四谷角筈線 - 新宿駅西口広場
東京都道新宿副都心八号線 - 階上部のみ
東京都道新宿副都心九号線（東通り） - 中央通り東交差点、階上部のみ

一層構造部分（階下部の延長）

東京都道新宿副都心十号線（議事堂通り） - 立体交差
東京都道新宿副都心十一号線（都庁通り） - 立体交差
東京都道新宿副都心十二号線（公園通り） - 新宿中央公園前交差点、終点

沿道の施設

東側

新宿駅西口地下広場
新宿スバルビル跡地（再開発中）
モード学園コクーンタワー
新宿センタービル
工学院大学

西側

新宿三井ビル
京王プラザホテル
新宿住友ビル
都議会議事堂
新宿第一生命ビル
都庁第一本庁舎
新宿中央公園

関連施設

都営大江戸線: 中央通りの地下を走行。
都庁前駅
バス停留所:
新宿西口（関東バス）
新宿駅西口中央通り（都営バス）
中央通り（京王バス）
工学院大学前（新宿WEバス）
都庁第一本庁舎（都営バス、京王バス）

関連道路

東京都道新宿副都心二号線（南通り）
東京都道新宿副都心三号線（ふれあい通り）
東京都道新宿副都心五号線（北通り）
東京都道新宿副都心十三号線（十二社通り）

脚注

注釈

特になし

出典

特になし

参考文献

財団法人新宿副都心建設公社『財団法人新宿副都心建設公社事業史』1968年、22ページ
「日本の道100選」研究会 著、国土交通省道路局（監修） 編『日本の道100選〈新版〉』ぎょうせい、2002年6月20日。ISBN 4-324-06810-0。

関連項目

* 東京都の都道一覧

もう一度検索