東京都道427号瀬田貫井線

東京都道427号瀬田貫井線は、東京都世田谷区の瀬田交差点を起点とし、杉並区を経由して練馬区の貫井二丁目交差点に至る、全長14.343kmの特例都道です。

概要

この道路は、世田谷区から杉並区、中野区、練馬区と、都内西部の複数の区を繋ぐ重要な役割を担っています。起点は、国道246号、国道466号、東京都道311号環状八号線が交わる瀬田交差点であり、終点は東京都道8号千代田練馬田無線と接続する貫井二丁目交差点です。

路線状況

一部区間ではバイパスが整備されており、特に補助第128号線は、世田谷通りからユリの木公園交差点までを結びます。2021年には桜木トンネルを含む区間が開通しましたが、宮坂一丁目からユリの木公園交差点の間は現在も事業中です。また、ユリの木公園交差点から赤堤交差点の間は世田谷区道として開通しています。

通称

この道路は、区間ごとに様々な通称で呼ばれています。

旧大山街道：かつての主要街道の名残です。
教育センター通り：世田谷区弦巻付近の旧玉川通り分岐点から世田谷通り合流地点までの区間。
世田谷通り：東京都道3号世田谷町田線との重複区間の一部。
赤堤通り：松原六丁目交差点から赤堤交差点までの区間。
公園通り：世田谷区赤堤4丁目地内の区間
日大通り：下高井戸駅前の区間。
甲州街道：国道20号との重複区間。
永福通り：甲州街道との交差点から永福町駅前交差点までの区間（大宮八幡入口交差点までは別の道路）。
松ノ木八幡通り：大宮八幡前交差点から五日市街道との交差点までの区間。
五日市街道：東京都道7号杉並あきる野線との重複区間。
青梅街道：東京都道4号東京所沢線、東京都道5号新宿青梅線との重複区間。
中杉通り：杉並区役所前から貫井二丁目までの区間。特に杉並区役所から阿佐谷北六丁目までのケヤキ並木は有名で、「杉並百景」にも選ばれています。

現在の中杉通り完成前の旧中杉通りは、松山通り（世尊院前-日大通り間）と名称を変えています。

重複区間

他の道路との重複区間も多く、以下の道路と重複しています。

東京都道3号世田谷町田線：世田谷一丁目から上町駅付近まで。
国道20号：世田谷区と杉並区の境界付近から下高井戸駅入口交差点まで。
東京都道7号杉並あきる野線：（杉並区成田東一丁目付近）。
東京都道4号東京所沢線・東京都道5号新宿青梅線：成田東四丁目交差点から区役所前交差点まで。

一方通行

一部区間では一方通行規制があり、特に狭隘な区間や商店街の中の道では注意が必要です。

小田急小田原線豪徳寺駅付近：商店街の中の狭い道で、時間帯によっては車両通行止めになります。
京王線下高井戸駅付近：商店街の中の狭い道で、時間帯によっては車両通行止めになります。
永福通りから方南通りに至る区間。
松ノ木八幡通りから五日市街道に至る区間：五日市街道に出る直前には、二輪自動車以外の自動車通行止めの区間があります。
千川通り（西武池袋線中村橋駅付近）から終点（目白通り・貫井二丁目交差点）に至る区間：目白通りからは車両進入ができません。

地理

この道路は、世田谷区、杉並区、中野区、練馬区を通過します。また、かつては玉電（東急玉川線）が併用軌道で走っていた区間もあります。

脚注

この道路は、地域の生活道路としてだけでなく、都内を東西に繋ぐ重要な役割を担っています。複雑な交通規制があるため、利用の際は注意が必要です。

関連項目

東京都の都道一覧

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