野川公園

野川公園

野川公園は、東京都調布市、小金井市、三鷹市に位置する都立公園です。東西を横切る東八道路と、その北側を流れる野川に沿って広がり、武蔵野の自然が色濃く残る場所として親しまれています。公園の管理は、西武造園など4団体で構成される「西武・武蔵野パートナーズ」が行っています。

公園の概要

公園内は、東八道路を境に南北で異なる表情を見せます。北側には野川が流れ、かつてはザリガニ採りなどで賑わった3つの池が並んでいましたが、現在は自然観察路として整備され、フェンスで囲われたエリアとなっています。東八道路以南には、武蔵野の雑木林が広がり、自然豊かな景観が楽しめます。また、公園の西側には東京都立武蔵野公園が隣接し、南には東京都立武蔵野の森公園があります。

かつて国際基督教大学（ICU）のゴルフ場だったという歴史を持つこの公園は、現在も広大な芝生が広がっています。園内には、デイキャンプ場、テニスコート、バーベキュー場、駐車場、そして子供向けの遊具施設「わんぱく広場」やアスレチック場など、様々な施設が充実しています。

東八道路以南は開園が遅かったため、地域住民からは「新野川公園」と呼ばれることもあります。また、ゴルフ場時代に農薬が散布されていた影響で、開園当初は生物相が貧弱でしたが、時を経てクワガタムシなどが普通に見られるようになりました。

自然観察園

公園の北西部には、自然観察園が設けられています。このエリアは、国分寺崖線の湧水を利用した湿地帯で、1986年から1988年にかけて整備されました。東京都とライフ計画事務所が設計を担当し、住民参加型の計画が特徴です。園内には、自然観察センター、ホタルの水路木道、野鳥観察コーナーなどが設けられており、植物の生育状況を観察できるユニークなフィールドもあります。オランダガラシやミゾソバなどの湿地植物を観察できるルートが整備されていますが、自然保護のため入場時間が制限されています。

自然観察園は、周辺の神代植物公園、武蔵野公園、多磨霊園、浅間山公園などとともに「武蔵野の森構想」の一環として、武蔵野の緑地ネットワークを形成しています。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、以下の駅が最寄りとなります。

西武多摩川線 新小金井駅または多磨駅下車、徒歩約15分
新小金井駅からは、連雀通りを西へ進み、踏切前を左折し線路沿いに歩くと、公園北西部の入口に到着します。
多磨駅からは、北東へ進むと公園南西部に到着します。人見街道を通って公園管理所近くの入口へ行くこともできます。

また、バスを利用する場合は、以下のバス停が便利です。

京王バス 武91・93系統「野川公園一之橋」下車
小田急バス 境96系統「野川公園一之橋」下車

公園には有料駐車場も完備されています。

その他の情報

野川公園の周辺には、近藤勇の生家跡の碑や、かつて存在した二枚橋衛生組合の清掃工場など、歴史的な場所もあります。

公園の詳細については、以下の公式サイトをご参照ください。

川と崖線と芝生の緑 野川公園 - 東京都公園協会
* むさしのの都立公園 野川公園 - 西武・武蔵野パートナーズ

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