東出来島町

東出来島町（ひがしできじまちょう）

徳島県徳島市に位置する東出来島町は、内町地区に属する落ち着いた雰囲気の町です。丁目はなく、単独でその名を刻んでいます。

地理

町の場所は、徳島市の中心駅である徳島駅から北西方向、内町地区の北西部に位置します。出来島地域の中では最も東に位置するのが特徴です。町の形状は、南端の高徳線から北端の助任川にかけて南北に細長く伸びています。東西は道路によって区切られており、東側の道を越えると徳島町城内に入り、商店街や官庁が広がっています。城内との間を走る道路は、南は踏切で南出来島町へ、北は前川橋を渡って南前川町へと繋がっています。ただし、この道は城内に並行して走る県道30号線に比べると、やや裏通りといった趣です。旧市街の面影を残す町並みが、訪れる人に懐かしさを感じさせます。

河川

助任川

歴史

徳島城が築城された際、現在の徳島町城内との境界には瓢箪堀が設けられ、城内と城外を隔てる役割を果たしていました。瓢箪堀は当初、寺島川から助任川まで繋がっていましたが、江戸時代初期に南北両端が締め切られ、流れが途絶え、浅い池のような湿地帯へと姿を変えました。

現在の東出来島町にあたる瓢箪堀の外側、つまり西岸は「瓢箪堀前」と呼ばれていました。この地域は出来島一帯と同様に武家地でした。

助任川の対岸にある前川村との間には、かつて渡し舟が運航されていましたが、1872年（明治5年）に瓢箪堀前の道の延長線上に前川橋が架けられました。

明治時代以降の区画整理により、この地域は出来島町の一部となり、出来島本丁北（現在のハローワーク徳島の西から三ツ合橋に伸びる通り「本丁」よりも北側）の東端部にあたる場所でした。1941年（昭和16年）に現在の「東出来島町」という町名が正式に決定しました。1975年（昭和50年）までは1丁目と2丁目が存在していましたが、一部が南出来島町として分離しました。

施設

前川橋

参考文献

『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年 ISBN 4040013603）

外部リンク

徳島市ホームページ

※東出来島町は、寺島本町西とは道路上の一点で接しています。

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