東筑軒

株式会社東筑軒について

株式会社東筑軒（とうちくけん）は、福岡県北九州市八幡西区堀川町に本社を置く日本の食品業界で著名な企業です。主に、弁当の製造・販売、飲食店の経営、さらには売店の運営を手掛けています。特に折尾駅を中心に、鹿児島本線および筑豊本線の9か所の駅で人気の「かしわめし」弁当を販売し、立ち食いの駅うどん店も展開しています。

沿革

東筑軒の歴史は1921年にさかのぼり、折尾駅および直方駅での立ち売り開始から始まりました。1942年には、門司鉄道局の要請を受け、四つの既存業者を統合し「東筑鉄道構内営業有限会社」を設立。同年6月には折尾・直方駅構内での売店営業をスタートしました。1955年に株式会社へ改組し、現在の社名となります。

商品ラインナップ

東筑軒は、食の提供において多様性を追求しています。特に前身時代の筑紫軒から受け継がれる「かしわめし」は、駅弁の代表商品の一つです。駅弁だけでなく、行楽用の料理や祝事・仏事に際しての仕出しサービスも展開しています。しかし、米の価格高騰の影響もあり、2025年3月1日より米に大麦が混ぜられることになりました。また、同期から「幕の内」や「特選弁当かしわめし」の取扱いが終了します。

具体的な商品例としては、次のような種類の「かしわめし」があります。まずは、漬物以外の副菜がない「ご飯少なめ」と、漬物やうぐいす豆、しそ昆布を付けた「ご飯多め」の二種のスタイル。そして「かしわめし（おりお）」では、かしわめしに副菜も添えています。さらに「大名道中駕籠かしわ」という二段重の贅沢版も用意されています。

売店情報

東筑軒は、駅構内のみならず、福岡ドームなどの施設においても弁当を販売しています。また、折尾駅ではホームでの立ち売りも行われており、これは九州地域において他に類を見ないサービスです。立ち売りは一時中止されていたものの、2013年2月に新しいスタッフで再開され、現在も折尾駅はその運営を続けています。

駅売店

各駅で展開している売店では、駅弁のほかにもうどんを扱っています。以下の駅にて販売が行われています：

• - 折尾駅
• - 黒崎駅
• - 八幡駅
• - 戸畑駅
• - 若松駅
• - 直方駅
• - 赤間駅
• - 福間駅
• - 小倉駅（JRサービスネット福岡に委託）
• - 博多駅（別の子会社に委託）

かつては東郷駅や枝光駅でも弁当販売を行っていましたが、現在は閉店しています。

駅外の売店

駅以外にも、複数の売店を展開しています。本社隣のうどん店をはじめ、大丸天神店や小倉井筒屋、イオン八幡東店などで弁当やうどんの販売を行っています。特に大丸福岡天神店では駅のうどんを冷凍食品として販売しています。

自動販売機

さらに、新たな試みとして2021年12月22日より、本社前に自動販売機を設置。冷凍かしわめしや冷凍かしわうどんが手軽に楽しめるようになりました。

終わりに

東筑軒は、長い歴史と地域の需要に応える多彩なメニューで、福岡地域の食文化を支えています。地域の駅弁を通じて、旅のお供としても、多くの人々に親しまれる存在であり続けています。

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