東篠崎

東篠崎（ひがししのざき）とは

東京都江戸川区の東部に位置する東篠崎は、一丁目と二丁目からなる住居表示が実施された町名と、旧[[江戸川]]の河川敷部分に一部存続する東篠崎町から構成されています。この地域は、東京都の内陸部でありながら、江戸川を挟んで千葉県市川市と隣接しており、都県境の複雑な事情も抱えています。本稿では、東篠崎一・二丁目と東篠崎町の両地域について詳しく解説します。

地理的特徴

東篠崎は、北は篠崎町三丁目、東と南は江戸川を挟んで市川市、南西は江戸川一丁目、西は南[[篠崎町]]五丁目および下[[篠崎町]]と隣接しています。特筆すべきは、江戸川の河川敷に位置する東篠崎町の一部が境界未定地であり、その帰属が明確でない点です。この境界未定地には、国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所江戸川河口出張所が所在し、野球場は市川市が管理しています。地域全体としては、江戸川区の最東端に位置し、水上バスのステーションがあった場所としても知られています（現在は運行休止中）。

町域は南北に細長く、旧[[江戸川]]の流路に沿って逆「く」の字形をしています。東篠崎二丁目の大半は、王子製紙の工場、東京都下水道局のポンプ所、そして水辺のスポーツガーデンが占めています。このように、住宅地、工業地帯、スポーツ施設が混在しているのが東篠崎の特徴です。

歴史

東篠崎は、1932年（昭和7年）の江戸川区成立時から存在する歴史のある町です。1987年（昭和62年）に住居表示が実施され、東篠崎一丁目と二丁目が誕生しましたが、河川敷部分は都県境が未定のため、旧町名の東篠崎町として残っています。都県境が未定の地域は、江戸川大橋付近から江戸川区スポーツランド付近までで、市川市側では「河原番外地」と呼ばれています。

人口と世帯

2024年（令和6年）8月1日現在、東篠崎一丁目と二丁目の世帯数は2,971世帯、人口は6,591人です。東篠崎町には住民がいないため、人口は0人となっています。

教育

学区は、小学校が江戸川区立篠崎第三小学校、中学校が区内全域から選択可能な学校選択制度が導入されています。また、東京都立篠崎高等学校も地域内に立地しています。

産業

2021年（令和3年）の経済センサス調査によると、東篠崎には75の事業所があり、従業員数は867人です。事業所数は2011年から減少傾向にありますが、従業員数は変動が見られます。

交通

東篠崎には鉄道駅がなく、鉄道利用は不便な地域です。最寄りの駅としては、都営新宿線の篠崎駅と瑞江駅、東京メトロ東西線の妙典駅がありますが、いずれも1km以上離れています。ただし、京成バスの江戸川営業所が近くにあるため、路線バスが充実しており、篠崎駅、瑞江駅、一之江駅、小岩駅、新小岩駅、新浦安駅、南行徳駅など、多方面へのアクセスが可能です。

水上バスは、かつて水上バススポーツランドステーションがありましたが、2001年から運休しています。

道路としては、東京都道450号新荒川葛西堤防線が通っています。また、江戸川には約4km接しているものの、橋梁は歩行者と自転車専用の江戸川水閘門（篠崎水門）のみとなっています。

主な施設

• - 教育機関: 江戸川区立東篠崎保育園、江戸川区立篠崎第三小学校、東京都立篠崎高等学校
• - 公園・スポーツ: 江戸川区スポーツランド、水辺のスポーツガーデン
• - 公的機関: 国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所江戸川河口出張所

その他

東篠崎の郵便番号は133-0065で、集配は江戸川郵便局が行っています。

東篠崎は、都心に近い場所にありながらも、自然が残り、歴史と現代が入り混じる独特な魅力を持つ地域と言えるでしょう。

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