東逗子駅

東逗子駅の概略

東逗子駅（ひがしずしえき）は、神奈川県逗子市沼間一丁目に位置するJR東日本横須賀線の駅です。この駅は、建設に地元住民が深く関わっており、その合意をもとに開業が実現した請願駅でもあります。駅番号はJO 05です。

歴史

1950年代初頭、地域の住民たちは「沼間」という地名のもとに駅が必要であると声を上げました。その結果、1947年に沼間・桜山青年会からの要望を受けて、沼間駅建設促進実行委員会が設立されました。1951年11月には着工が行われ、1952年4月1日に横須賀線逗子駅から田浦駅間で開業し、旅客及び手荷物、小荷物の取扱を開始しました。

1969年には跨線橋が完成し、1980年には荷物の取り扱いが廃止されました。1987年には国鉄の民営化に伴い、JR東日本の駅となり、1993年にはみどりの窓口が開設されました。さらに、2007年にはみどりの窓口が終了し、その後は自動券売機や指定席券売機を設置するようになりました。

駅構造

東逗子駅は地上に相対式ホームを2つ有する地上駅となっており、上下線のホームは跨線橋で接続されています。駅舎は上り線の大船方面に位置し、利用者の利便性を考慮した設計がされています。駅はJR東日本ステーションサービスによって業務が委託されており、客のサポートコールシステムが導入されているため、特定の時間帯にはスタッフが不在のことがあります。

また、自動券売機や多機能券売機、自動改札機、そして自動精算機が設置されており、すべての機器でSuicaカードが利用できます。さらに、1番線ホームには多機能トイレがあり、跨線橋にはエレベーターとエスカレーターも設けられています。

駅の近くにはローソンとスリーエフがあり、改札内の売店はありませんが、上下ホームには飲料の自動販売機が設置されています。

利用状況

2024年度の予想では、東逗子駅の1日平均乗車人員は約4,482人になる見込みで、田浦駅に次いで横須賀線の中では利用者数が少ない駅となっています。1995年度以降の利用状況が反映されていますが、客足は年々変動しています。

駅周辺の環境

駅は田越川沿いの平地に位置し、周囲には小さな商店街と住宅地が広がっています。駅前にはタクシー乗り場があり、路線バスの直接乗り入れはないものの、県道24号沿いに位置するバス停が最寄になっています。周辺には神武寺や鷹取山ハイキングコース、さらに二子山自然遊歩道への入口が存在し、観光シーズンには多くのハイカーや観光客が利用します。

教育機関に関しては、神奈川県立逗子葉山高等学校や逗子市立沼間小学校が近隣に位置しています。また、米軍の池子住宅地区や海軍補助施設もあり、特定の日には一般開放されることがあります。

アクセス

東逗子駅からのバス路線は皆京浜急行バスによって運行されています。駅前にはバス停が設けられていないため、県道24号上の「東逗子」バス停を利用する形になります。時間帯によっては路線の本数が限られることもありますが、アクセスの利便性は比較的良好です。

隣接駅

東逗子駅の隣接駅は、横須賀線の逗子駅（JO 06）と田浦駅（JO 04）です。これにより、他の主要駅との相互接続もスムーズに行うことができるため、日常の通学通勤にも重宝されています。

以上が東逗子駅の詳細な情報です。地域の歴史とともに発展してきたこの駅は、今でも多くの人々の生活に寄り添っています。

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