東郷町 (鹿児島県)

東郷町（とうごうちょう）の概要

東郷町は、かつて鹿児島県の北西部に位置していた町です。1889年の町村制施行に伴い、上東郷村として誕生しました。1952年に東郷町に改称し、その後、周辺自治体との合併を経て2004年に薩摩川内市の一部となり、自治体としての歴史を閉じました。

地理

東郷町は、薩摩半島の北西部に位置し、町域は川内川とその支流によって形成された平野部に集落が点在していました。町役場は斧淵に置かれ、その周辺が市街地として発展していました。旧藩政村を継承した斧淵、鳥丸、宍野、藤川、南瀬、山田の6つの大字で構成されており、現在の薩摩川内市東郷町にあたります。

主な河川

川内川
田海川
樋渡川
岩切川
山田川

歴史

1889年（明治22年）4月1日: 町村制施行により、薩摩郡内の斧淵村、鳥丸村、宍野村、藤川村、山田村、南瀬村の区域を統合し、上東郷村が発足。
1952年（昭和27年）12月1日: 上東郷村が町制を施行し、東郷町に改称。
1957年（昭和32年）4月1日: 下東郷村の一部を編入。
2004年（平成16年）10月12日: 川内市、樋脇町、入来町、祁答院町、里村、上甑村、下甑村、鹿島村と合併し、薩摩川内市が誕生。東郷町は自治体として消滅。

地域

教育

高等学校

2004年の合併時、町内に高等学校は存在しませんでしたが、1987年までは鹿児島県立東郷高等学校が所在していました。

中学校

1963年までは以下の3つの中学校が設置されていましたが、同年、東郷中学校に統合され廃止されました。

東郷町立東郷東中学校（南瀬、山田）
東郷町立藤川中学校（藤川）

小学校

町内には複数の小学校がありました。

行政

歴代町長

森薗 正堂（2002年 - 2004年）

交通

高速道路

町内には高速道路は通っていません。最寄りのインターチェンジは、南九州西回り自動車道薩摩川内都ICです。

国道

国道267号

県道

主要地方道
鹿児島県道46号阿久根東郷線
一般県道
鹿児島県道335号市比野東郷線
鹿児島県道344号東郷山田宮之城線
鹿児島県道346号山田入来線

鉄道路線

かつては、宮之城線の楠元駅が川内川の対岸にありましたが、同線の全線廃止に伴い廃止されました。現在は、川内駅が最寄りの駅となります。

名所・旧跡

藤川天神の臥竜梅：国の天然記念物に指定されています（1941年10月3日指定）。
東郷文弥節人形浄瑠璃：国の重要無形文化財に指定されています（合併後の2008年指定）。
とうごう五色親水公園：自然を満喫できる公園です。
あゆ観光：鮎釣りなどが楽しめます。

施設

東郷温泉ゆったり館：温泉施設です。

出身有名人

中馬兼四：大日本帝国海軍軍人
児玉泰介：元陸上競技選手（マラソン）、陸上競技指導者
前園真聖：元サッカー選手

対外関係

東郷町は、「全国東郷会」を以下の3町と結成していました。

愛知県東郷町
鳥取県東郷町（現・湯梨浜町）
宮崎県東郷町（現・日向市）

脚注

関連項目

鹿児島県の廃止市町村一覧
下東郷村 - 江戸時代まで東郷町と共に東郷を構成していた村

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