松下楓歩

松下 楓歩

アイスリボンに所属する日本の女子プロレスラー、松下楓歩（まつした かほ）は、2003年1月31日に静岡県で生まれました。A型の血液型を持ち、リング上では若さ溢れるファイトスタイルを見せています。

彼女とプロレスとの出会いは、高校1年生だった2018年7月。同期となる朝陽選手に誘われ、アイスリボン後楽園ホール大会「サマージャンボリボン2018」を初観戦したことが始まりです。プロレスの世界に魅せられた松下選手は、2021年4月にネオプラスへ入社し、アイスリボンのスタッフとしてキャリアをスタートさせました。主にカメラや照明といった裏方の業務を担い、リング下の視点からプロレスを学んでいきました。

スタッフとして活動する傍ら、プロレスラーとしてのトレーニングを積み、2021年11月3日には「P’s Party第92戦」で練習生「カホ」としてエキシビションマッチに登場。この時の対戦相手は春輝つくし選手でした。そして、同年11月13日、大田区総合体育館大会にて、自身をプロレスの世界へ導いた朝陽選手とのシングルマッチで正式デビューを果たします。デビュー戦は惜しくも敗れましたが、プロレスラー松下楓歩のキャリアがここから幕を開けました。

デビュー直後はタッグマッチでの出場が中心となり、朝陽選手とのタッグが多く見られました。高校の同級生であった二人は、その縁からタッグチーム「1年9組」を結成。共にリングに上がる機会が増えていきました。11月28日の後楽園ホール大会では「1年9組」として青野未来選手、トトロさつき選手組と対戦しましたが、ここでも勝利には至りませんでした。しかし、経験を重ねる中で着実に成長し、2021年12月31日に行われた「RIBBONMANIA2021」の8人タッグマッチで、遂にプロ初勝利を飾りました。この時のタッグパートナーは朝陽選手、NATSUMI選手、咲蘭選手。

2022年に入ると、「1年9組」としての活動がさらに活発になります。国内外の様々な選手と対戦し、タッグとしての連携を深めていきました。4月には藤本つかさ選手とのタッグでインターナショナルリボンタッグ王座に挑戦する機会も得ましたが、王者組SAKI選手＆清水ひかり選手に阻まれベルト獲得はなりませんでした。また、5月にはアイスリボン横浜武道館大会IIにて、日本の女子プロレス界を代表するレジェンド、アジャコング選手とのスペシャルシングルマッチが実現。アジャ選手の圧倒的なパワーと壁の前に敗れはしたものの、大きな経験を積むこととなりました。

同年7月には、清水ひかり選手とのタッグ「ひーかほ」を結成。この新しいタッグチームもアイスリボンマットで存在感を発揮し、数々の試合に臨みました。また、メキシコ遠征者決定トーナメントへの出場や、トライアングルリボン王座への挑戦など、様々なタイトル戦線にも絡んでいきます。特に、デビュー戦の相手であり、自身のキャリアにおいて重要な存在である朝陽選手とのシングルマッチは度々組まれ、2022年11月5日には、シングルマッチで初めて朝陽選手から勝利を挙げるという大きな節目を迎えました。

2023年も精力的に活動し、「ひーかほ」でのタッグはもちろん、谷もも選手や石川奈青選手、大空ちえ選手、鈴木ユラ選手など、様々な選手とタッグを組み、多くの勝利を重ねました。2月にはキク選手からシングルマッチで初勝利を挙げるなど、着実にシングルプレイヤーとしても力をつけています。

松下選手の入場曲は、仮面女子の「ファンファーレ☆」を使用しています。リングネームのうち、「松下」は画数を見て決められ、「楓歩」は彼女自身が発案したものです。プライベートでは、ももいろクローバーZの百田夏菜子さんの熱心なファンであることも知られています。また、遠征時に電車を乗り間違えて目的地と違う県に行ってしまうというお茶目なエピソードも残っています。

得意技

ファンファーレ：相手の片腕をハーフネルソン気味に固定し、もう一方の腕を股下でクラッチ。そのまま持ち上げて前方に回転させマットに叩きつけ、丸め込む変形ドライバー技。鷹木信悟選手の「MADE IN JAPAN」に似た形とも言われます。
カホクラッチ：ファンファーレの体勢から、投げずにそのまま丸め込みフォールを狙う技。
変形ブロックバスター：ファンファーレの体勢から後方へ投げる、ファンファーレの原型ともいえる技。
ミサイルキック
サッカーボールキック
ファルコンアロー

スタッフ経験で培った視点と、リング上での着実な成長で、松下楓歩選手はアイスリボンマットにおいて欠かせない存在となっています。今後のさらなる活躍が期待される選手です。

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