松木幹一郎

松木幹一郎は、1872年（明治5年）に愛媛県で生まれ、1939年（昭和14年）に没した、明治から昭和初期にかけての官僚、実業家です。彼の家系は、予州の豪族、河野通有の後裔とされています。

生い立ちと学歴

松木幹一郎は、愛媛県周桑郡楠河村（現在の西条市）で、松木操平の長男として生まれました。旧制愛媛一中、旧制三高を経て、1896年（明治29年）に東京帝国大学法科大学英法科を卒業し、法学士の称号を得ました。この学歴が、彼の後のキャリアの基盤となりました。

官僚としてのキャリア

大学卒業後、松木は逓信省に入省し、書記官としてキャリアをスタートさせました。その後、広島郵便局長、帝国鉄道庁参事、鉄道院理事などを歴任し、行政官としての手腕を発揮しました。また、東京市参与兼電気局長も務め、都市インフラの整備にも貢献しました。

実業界への転身

1918年（大正7年）、松木は山下合名会社の総理事に就任し、実業界へと転身しました。山下汽船、福島炭鉱の各会社の代表取締役を務める傍ら、山下鉱業、浦賀船渠会社の取締役も兼任するなど、多岐にわたる事業に携わりました。さらに、帝都復興院副総裁、東京市政調査会専務理事など、公的な役職も務め、社会の復興や発展にも貢献しました。

台湾電力社長として

松木幹一郎は、台湾電力の社長としてもその名を残しています。台湾電力社長としての業績は大きく、台湾の電力インフラの発展に大きく貢献しました。その功績から「台湾電力の父」とも称されています。

栄典

松木幹一郎は、その功績が認められ、1897年（明治30年）に従七位、1910年（明治43年）に正五位を授与されました。さらに、1930年（昭和5年）には、帝都復興記念章を授与されています。

松木幹一郎の遺産

松木幹一郎は、官僚、実業家として多岐にわたる分野で活躍し、その功績は今日においても高く評価されています。特に台湾電力社長としての功績は大きく、台湾の経済発展の礎を築いた人物として、その名は広く知られています。

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第4版』人事興信所、1915年。
校外調査会編『帝国大学出身名鑑』校外調査会、1932年。

外部リンク

コトバンクの松木幹一郎の項
台灣歷史 真正奠定台灣經濟發展的大功臣---日本人松木幹一郎(台灣電力之父) (漢文)
銅像社長：松木幹一郎(漢文)
松木幹一郎社長胸像座(漢文)
松木幹一郎台灣電力社長重塑胸像安裝(漢文)
松木幹一郎台灣電力社長重塑胸像除幕式(漢文)
TWIMI | 獨立媒體: 松木幹一郎-台灣電力社長胸像除幕式(漢文)
藤田泰夫樣代表家屬來參拜松木社長銅像(漢文)

これらの情報は、彼の多岐にわたる活動と、社会への貢献を物語っています。

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