松野宏軌

松野 宏軌（まつの こうき）

松野宏軌は、日本の映画監督及びテレビディレクターであり、1925年に岡山県都窪郡清音村で生まれました。本名は松野博で、映画とテレビの世界において数々の功績を残しています。

来歴・人物

1944年、松野は浪速工業高等専門学校を卒業しました。学生時代から映画に親しんでいた彼は、1950年に松竹の京都撮影所に入社し、演出部に配属されて助監督としてのキャリアをスタートさせました。彼が師事したのは、伊藤大輔、成瀬巳喜男、野村芳太郎、大曽根辰保といった著名な監督たちです。

1964年には、菊池靖と共同監督として『続道場破り・問答無用』を手がけ、正式に監督としての地位を獲得しました。その後は、『いも侍』シリーズをはじめとする多くの作品を手掛けましたが、日本映画の市場が縮小していく中で、1973年にはフリーの立場に転身しました。

また、松野はテレビ映画の演出も開始し、自身のスタイルを確立。『鞍馬天狗』や『必殺シリーズ』といった時代劇を主なジャンルとし、これらの作品は多くの視聴者に親しまれました。私生活では1960年に結婚し、家族と共に生活を支え合っていたとされています。日本[[映画監督協会]]の公式サイトによると、松野は現在故人であるとされています。

主な監督作品

映画

• - 続道場破り・問答無用（1964年、菊池靖と共同監督）
• - いも侍シリーズ

- いも侍・蟹右衛門（1964年）
- いも侍・抜き打ち御免（1965年）
- 殴りこみ侍（1965年）
- 侠勇の花道 ドス（1966年）
- 日本一のマジメ人間（1966年）
- 吸血髑髏船（1968年）

テレビドラマ

• - 渥美清の泣いてたまるか 第20話「ハイ、電報です」（TBS、1966年）
• - 鞍馬天狗（MBS、1967年 - 1968年）
• - 風（TBS、1967年 - 1968年）
• - 海の次郎丸（ABC、1968年）
• - 黒い編笠（ABC、1968年-1969年）
• - 白頭巾参上（ABC、1969年-1970年）
• - 新・三匹の侍（フジテレビ、1970年）
• - 紫頭巾（東京12チャンネル、1972年）
• - 必殺シリーズ（ABC、1972年 - 1992年）
• - おしどり右京捕物車（ABC、1974年）
• - 斬り抜ける（ABC、1974年）
• - 京都マル秘指令 ザ新選組（ABC、1984年）
• - 京都殺人案内14「音二郎、女を張り込む」（ABC、1988年）
• - 大忠臣蔵（テレビ東京開局25周年記念新春12時間時代劇、1989年）
• - 鞍馬天狗（テレビ東京、1990年-1991年）

松野宏軌は、映画とテレビという二つのメディアで日本のエンターテインメントを豊かにし、その功績は今でも多くの人々に親しまれています。彼の作品は日本の文化に多大な影響を与えており、今後ともその評価は広がっていくことでしょう。

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