柳原均光

柳原均光（やなぎわら ただみつ）は、明和9年（1772年）に生まれ、文化9年（1812年）に没した江戸時代後期の公卿です。柳原家18代当主であり、大正天皇の高祖父にあたります。父は柳原紀光、母は勧修寺道子（勧修寺顕道の娘）です。柳原前光・愛子（大正天皇生母）兄妹は孫、柳原義光・柳原白蓮異母兄妹と大正天皇は曾孫にあたります。

寛政11年（1799年）には参議に任じられ、公卿としての地位を確立しました。天明4年（1784年）から享和4年（1804年）にかけては、『柳原均光日次記』を記し、当時の社会情勢や自身の活動を詳細に記録しました。

位階は正二位、役職は権大納言にまで昇り、公家社会において重要な役割を果たしました。

血縁

父: 柳原紀光
母: 道子（権大納言勧修寺顕道の娘）
正室: 桂芳院安子（参議正親町三条実同の娘）
男子: 光経（1798年 - 1802年）
女子: 家子（典侍）（？ - 1861年）
家女房
男子: 柳原隆光（1793年 - 1851年）
男子: 高丘益季（高丘家へ養子）（1804年 - 1859年）

柳原均光日次記

『柳原均光日次記』は、柳原均光が天明4年から享和4年にかけて書き記した日記です。当時の公家社会の様子や、政治的な動き、自身の生活などが詳細に記録されており、貴重な歴史資料となっています。この日記を通じて、当時の社会情勢や文化、人々の生活を知ることができます。

子孫

柳原均光の子孫は、日本の近代史において重要な役割を果たしました。孫にあたる柳原前光は明治維新において活躍し、参与、外国官権判事、元老院議官、特命全権公使、宮中顧問官などを歴任しました。また、同じく孫である柳原愛子は、明治天皇の側室となり、大正天皇を産みました。曾孫には、歌人・作家として知られる柳原白蓮がいます。

このように、柳原均光は、公卿としてだけでなく、その子孫たちが日本の歴史に深く関わることで、大きな影響を与えた人物と言えるでしょう。

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