正親町三条実同

正親町三条実同（おおぎまちさんじょう さねとも）は、江戸時代中期に活躍した公卿であり、正親町三条家24代当主として知られています。

経歴

寛延3年（1750年）に叙爵されて以降、順調に昇進を重ね、侍従、右近衛権少将、右近衛権中将といった要職を歴任しました。明和6年（1769年）には従三位参議となり、公卿の仲間入りを果たします。明和8年（1771年）に一度参議を辞任しますが、安永8年（1779年）には再び参議に再任。左近衛権中将も兼務し、踏歌節会外弁も務めましたが、天明5年（1785年）に38歳という若さでこの世を去りました。

系譜

実同は、正親町三条公積を父に、三条西公福の娘を母に持ちました。妻については詳しい情報が残っていませんが、正親町三条公則という男子と、綱子、安子という二人の女子をもうけています。

男子：正親町三条公則
女子：正親町三条綱子（中山忠頼室、中山忠能の母）
女子：正親町三条安子（柳原均光室、柳原隆光の母）

特に注目すべきは、娘たちの婚姻を通じた皇室との繋がりです。綱子は中山忠頼に嫁ぎ、中山忠能の母となりました。中山忠能は明治天皇の外祖父にあたります。また、安子は柳原均光に嫁ぎ、柳原隆光の母となりました。柳原隆光は正親町三条富子と結婚し、大正天皇の曾祖父母となっています。

このように、正親町三条実同は公卿として活躍しただけでなく、その子孫を通じて日本の近代史に大きな影響を与えた人物であると言えるでしょう。

正親町三条家について

正親町三条家は、代々朝廷に仕えた公家であり、実同はその24代当主でした。家格は羽林家。

関連項目

正親町三条家

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