柴田正良

柴田正良氏は、1953年生まれの日本の哲学者です。彼の専門は、言語哲学、行為哲学、心の哲学、知識の哲学など多岐にわたります。特に、非還元主義的な物理主義の立場から、心と脳という一見異なる存在の関係について深く研究しています。

略歴

1953年：大分県で生まれる。
1976年：千葉大学人文学部人文学科を卒業。
1979年：名古屋大学大学院文学研究科博士前期課程を修了。
1982年：名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。
1986年：中部大学国際関係学部講師に就任。
1988年：中部大学国際関係学部助教授に就任。
1989年：金沢大学文学部助教授に就任。
1998年～1999年：ラトガーズ大学認知科学研究所客員研究員。
2002年：金沢大学文学部教授に就任。


著作

柴田氏は、単著、共編、翻訳と幅広い執筆活動を行っています。著書を通して、哲学的な思索を深め、読者に新たな視点を提供しています。

単著
『ロボットの心―7つの哲学物語』 (講談社現代新書, 2001年)

共編
『心の科学と哲学―コネクショニズムの可能性』（共編者：戸田山和久, 服部裕幸, 美濃正） (昭和堂, 2003年)

翻訳
ジェリー・フォーダー、アーネスト・ルポア著 『意味の全体論―ホーリズム、そのお買い物ガイド 』 (産業図書, 1997年)
Ｒ．ブルックス著 「表象なしの知能」 (青土社, 現代思想, 1990年3月号)
ハーバート・スピーゲルバーク著 『現象学運動』（共訳者：立松弘孝） (世界書院, 2000年)
ロバート・ノージック著 『考えることを考える』（共訳者：坂本百大ほか）(青土社, 1997年)
リチャード・ローティ著 『哲学と自然の鏡』（共訳者：野家啓一ほか） (産業図書, 1983年)
Ｔ．セノウスキ＆ポール・チャーチランド著 「脳と認知」（共訳者：佐伯胖, 土屋俊） (産業図書, 脳科学との接点, 1991年)
ドナルド・デヴィドソン著 『行為と出来事』（共訳者：服部裕幸） (勁草書房, 1989年)
エルマー・ホーレンシュタイン著 『認知と言語』（共訳者：村田純一） (産業図書, 1984年)


研究

柴田氏の研究は、心の哲学において重要な位置を占めています。非還元主義的な物理主義という立場は、心と脳の関係を単なる物理現象に還元することなく、それぞれの独自性を尊重しながら理解しようとするものです。

外部リンク

金沢大学哲学科にある自己紹介。略歴、自己紹介などが掲載されています。'>金沢大学哲学科教員紹介
著作リスト
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