栗田 (長野市)

長野市栗田地区の詳細

長野市栗田地区は、長野市街地の南部に位置するエリアで、行政上は大字として扱われています。この地域は、長野市役所芹田支所の管轄下にあり、北西端には信越本線と北陸新幹線が走り、長野駅東口が置かれています。地区の東部には東通り、西部には都市計画道路長野駅東口線が南北に走り、交通の要衝となっています。

地区の区分

栗田地区は、都市計画道路長野駅東口線を境に、東側の栗田区（栗田町）と西側の北中区（北中町）に大きく二分されます。かつては農村地帯であったこの地域は、戸隠・善光寺別当の栗田氏によって治められていました。栗田氏が妻科村に日吉社を勧請した際、その土地が栗田村の飛び地となりました。その後、神社は栗田村本村の栗田城跡に移転しましたが、神社跡の土地（現在の南石堂町山王）は今もなお栗田区の所有となっています。

歴史

1888年の長野駅開業以降、栗田地区は鉄道関連施設が多く置かれるようになり、急速な発展を遂げました。貨物駅や車両基地は後に北[[長野駅]]に移転しましたが、JR東日本長野支社は現在も北中町に所在しています。

長野駅東口側は、表口である善光寺口側とは対照的に、住宅地として急速に発展しました。しかし、無秩序な発展により生活環境や防災上の問題が生じたため、1993年から長野駅周辺第二土地区画整理事業が進められています。この大規模事業は、当初の計画よりも遅れているものの、2018年度の完了を目指し、新たな街の姿が形成されています。

特に、1997年の北陸新幹線開通に伴う長野駅東口広場の整備により、東口は長野市の鉄道・自動車交通の結節点となり、松本駅に代わって白馬・大町方面への玄関口としての役割を担うようになりました。

沿革

大字栗田の範囲は、1879年時点の上[[水内郡]]栗田村の範囲とほぼ一致します。

江戸時代: 水内郡栗田村は幕府領でした。
1879年: 郡区町村編制法施行により、上[[水内郡]]栗田村が成立。
1888年: 長野駅が開業。
1889年: 芹田村が成立、栗田村は芹田村の一部に。
1890年: 内閣鉄道局長野器械場（現JR東日本長野総合車両センターの前身）が設置。
1923年: 長野市に編入、旧栗田村域は大字栗田となる。
1945年: 長野空襲により、長野機関区などが被害。
1956年: 長野営林局（現 中部森林管理局）が移転。
1991年: 長野朝日放送（abn）が開局。
1993年: 長野駅周辺第二土地区画整理事業が開始。
1997年: 北陸新幹線が開通し、長野駅東口広場が整備。
2019年: 長野駅東口公園が開園。
2022年: 町名整理により、七瀬が成立。

行政区と交通

栗田地区内には、複数の行政区が存在します。

交通面では、JR・しなの[[鉄道]]長野駅（東口）があり、以下の路線が利用可能です。

JR東日本: 北陸新幹線、信越本線、飯山線、篠ノ井線、しなの[[鉄道]]線直通電車
しなの[[鉄道]]: 北しなの線
長野電鉄:長野線

また、長野駅東口からは、アルピコ交通（川中島バス）や長電バスの路線バスが発着しており、市内各地へのアクセスが可能です。

主要施設

栗田地区には、以下のような主要施設があります。

栗田地区:

長野市立芹田小学校
東番場遺跡
長野県工業技術総合センター
栗田病院
小賀坂スキー製作所 本社・工場
新光電気工業 栗田総合センター
中部森林管理局
日本郵政グループ関連施設
ながの農業協同組合（JAながの）芹田支所
栗田ふれあい会館
水内総社日吉大神社（栗田神社）
円通院
上條器械店 長野営業所
中島製パン

北中地区:

長野駅東口
JR東日本 長野支社
JR貨物関東支社 長野支店
長野鉄道健診センター
東口病院
日産レンタカー長野 長野駅東口店
清泉女学院大学 長野駅東口キャンパス
相鉄フレッサイン 長野駅東口
* 大原学園 長野校

栗田地区は、歴史と現代が交錯する興味深いエリアであり、長野市の発展を支える重要な地域の一つと言えるでしょう。

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