桂南光 (3代目)

三代目桂南光：上方落語を彩る稀代のエンターテイナー

三代目[桂南光]は、1951年大阪府南河内郡千早赤阪村生まれの、上方落語家、タレント、司会者です。本名は森本良造。

漫画家から落語家へ

高校時代は漫画家を目指していた南光ですが、大阪府立今宮工科高等学校在学中に参加した『素人名人会』(毎日放送)がきっかけで、楽屋で出会った三代目桂米朝からサインをもらい、落語の世界に興味を持つようになります。

その後、ラジオ大阪の番組『オーサカ・オールナイト 叫べ! ヤングら』でディスクジョッキーをしていた二代目桂枝雀(当時：桂小米)と出会い、枝雀の独特なトークに惹かれ、弟子入りを志すことになります。当初は落語家になるつもりはなく、枝雀の勧めで落語を聴いたことが入門のきっかけでした。

高校卒業後、1970年3月に枝雀に入門。米朝の提案で「桂米歌子」という高座名を名乗り、後に「桂べかこ」に改名します。師匠である枝雀は当初弟子をとるつもりはなかったものの、米朝の勧めもあり、南光を弟子に迎え入れました。師弟関係というよりは兄弟のような関係を築き、稽古に励みます。入門翌月の4月には初舞台を踏みます。

活躍の場を広げる

1971年には朝日放送の「1080分落語会」に出演。1972年には桂春若、笑福亭松葉、桂米輔、桂米太郎と共に「花の四十五年組」と呼ばれ、親交を深めます。

1984年にはサンケイホールで初の独演会を開催し、以後20回以上に渡り開催されました。1992年には朝日放送テレビで『べかこの自遊時間』がスタートし、司会者としても活躍の場を広げます。

桂文枝'>[1993年]]には三代目桂南光を襲名。この名跡は、初代が桂文左衛門]、二代目が[[桂仁左衛門という、桂派の大立者が名乗った由緒あるものです。

襲名後は二代目桂ざこば、五代目桂米團治らとの落語会に参加するほか、桂文珍、笑福亭鶴瓶との落語会「夢の三競演 三枚看板 大看板 金看板」を開催するなど、精力的に活動しています。

テレビ・ラジオでの活躍

長年にわたり、数多くのテレビ番組やラジオ番組に出演。バラエティー番組『バラエティー生活笑百科』では笑福亭仁鶴の室長補佐として長年出演し、仁鶴の死去後も番組終了まで出演し続けました。

現在も『大阪ほんわかテレビ』、『あさパラS』などに出演し、ラジオ番組では『松井愛のすこ～し愛して♥』、『竹内弘一のこういっちゃナンですが』、『竹内弘一のなにがナンでも!』などに出演中です。

多彩な才能

南光は落語家としての活動にとどまらず、絵画、ジャズ鑑賞、オカリナ演奏、料理など、多趣味な一面も持ち合わせています。NHKの料理番組『きょうの料理』にも出演するなど、その才能は多岐にわたります。また、自ら「世界的男女問題研究家」を名乗り、歯に衣着せぬ物言いは、独特の存在感を放っています。

親交の深い人物たち

南光は多くの人物と親交があり、高倉健、松任谷由実、河島英五など、各界の著名人と交流を持っています。特に岡部まりや大林素子、蒼井優、橋本マナミなどの熱烈なファンとしても知られています。

受賞歴

数々の賞を受賞しており、1979年「上方お笑い大賞」銀賞、1981年「朝日上方落語名人選新人コンクール」優勝、1988年「上方お笑い大賞」金賞、1994年「上方お笑い大賞」大賞など、その芸達者ぶりを証明しています。2022年には「芸術選奨文部科学大臣賞」大衆芸能部門を受賞しました。

まとめ

三代目桂南光は、上方落語家として、そしてタレント、司会者として、多方面で活躍する稀代のエンターテイナーです。その多彩な才能と人柄で、多くの人々を魅了し続けています。彼の今後の活躍にも期待しましょう。

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