桂小すみ

桂小すみ（かつら こすみ）について

桂小すみは、1973年に横浜市で生まれ、落語芸術協会に所属する音曲師として活躍しています。彼女は三代目桂小文治の門下で修業し、本名は松本優子です。彼女の音楽的なバックグラウンドは非常にユニークで、神奈川県立横浜翠嵐高等学校を卒業後、東京学芸大学の教育学部音楽学科中学校課程を修了しました。さらに、大学在学中にウィーン国立音楽大学に国費留学し、ミュージカル専攻で特別賞を受賞しました。

教員からパフォーマンスへ

音楽科の教員としてのキャリアを経て、彼女はNHK邦楽技能者育成会に参加。長唄の師匠である杵屋佐之忠から学びを深め、その後、2001年に独立行政法人日本芸術文化振興会の「大衆芸能（寄席囃子）研修生」として活動を始めます。そこでの同期には落語協会所属の恩田えりがいます。2003年には、落語芸術協会にお囃子として入会し、音楽の道を歩み始めることになります。

寄席での修行

2017年に三代目桂小文治に入門し、1年間の前座修行を経て、2019年には寄席色物「音曲」に転身し、「桂小すみ」としてデビューを果たします。「小すみ」の名は、彼女の大好きな玉川スミに由来しています。以降、彼女は独自のスタイルを確立し、様々な音楽活動やユニットに参加しています。

数々の受賞歴

桂小すみはその才能を評価され、数々の賞を受賞しています。2020年には令和元年度花形演芸大賞銀賞、2021年に金賞、2022年には大賞を受賞しています。さらに、2023年には第40回浅草芸能大賞新人賞を受賞し、2024年には芸術選奨新人賞大衆芸能部門と横浜文化芸術奨励賞も受賞予定です。

ユニット活動

彼女は様々なユニットでも活躍しています。寄席囃子研修生の同期である桂夏丸と結成したユニット「サマスモ」や、三遊亭遊七、神田桜子とともに結成した3人組パフォーマンスユニット「Comme Seau-コムソウ-」では、余興を中心に活動しており、ユニット名もユニークです。このように彼女は日本の伝統音楽を基盤にしながら、新しい形のパフォーマンスを創造しています。

メディア出演と今後

メディアにも頻繁に登場しており、NHKの「東西笑いの殿堂」や「演芸図鑑」、日本テレビの「笑点」など幅広く活動しています。また、ラジオ番組にも多数出演しており、リスナーに向けてもその人気を広めています。2023年にはコロッケ主催の初見参イベントにも参加するなど、今後の活躍が非常に楽しみです。

プライベート

桂小すみは三児の母でもあり、彼女の夫は「尺八工房まつもと」の主宰・松本浩和です。家庭と仕事を両立させながら、さらなる音楽表現を追求し続ける彼女の姿勢は、多くの人々に勇気と感動を与えています。彼女の今後のパフォーマンスや新しいプロジェクトが期待される中、桂小すみの才能はますます輝きを増しています。

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