桃園駅 (桃園区)

桃園駅は、台湾桃園市桃園区に位置する、台湾鉄路公司縦貫線の重要な駅です。かつては林口線との接続駅でもありましたが、現在は旅客輸送は行われていません。桃園市の中心駅として機能し、多くの優等列車が停車するため、利用客も非常に多い駅です。

概要

桃園駅は、縦貫線の主要駅であり、殆どの優等列車が停車します。特急にあたる自強号の一部は通過しますが、急行の莒光号は全て停車します。かつては、林口火力発電所への貨物輸送を担っていた林口線が、駅の北側で分岐していました。この林口線は、2005年に一時的に無料旅客輸送を行いましたが、2012年に旅客・貨物輸送共に廃止されました。

歴史

桃園駅の歴史は古く、1893年に清朝によって「桃仔園火車碼頭」として開業しました。その後、1905年に縦貫線の改線工事に伴い、駅舎が新築され「桃園停車場」と改称されました。1968年には林口線が開業し、一時的に駅の機能が増しましたが、2012年に廃止されました。2015年からは高架化工事が始まり、仮設駅舎での営業に切り替わりました。2020年には捷運緑線の工事に伴い旧駅舎の撤去が開始されています。

捷運計画

桃園捷運の緑線と棕線が桃園駅への乗り入れを計画しています。2019年9月には、緑線の地下区間が着工しており、今後の発展が期待されます。

文化資産

日本統治時代の駅倉庫は、市の歴史建築に登録された後、「桃園軌道願景館」としてリニューアルされ、鉄道に関する展示施設として活用されています。

駅構造

現在の桃園駅は、単式・島式ホーム2面3線の地上駅です。かつて存在した林口線には、無料旅客輸送時に混雑を避けるため、駅の西側に専用ホーム（単式ホーム1面1線）が設けられていました。しかし、このホームは縦貫線ホームとの連絡は無く、独立した形でした。

利用状況

桃園駅は、台湾鉄路における利用人員が台北駅に次いで全国2位と非常に多く、桃園市における交通の要衝となっています。

駅周辺

駅周辺には、以下の様な施設があります。

台1甲線
遠東百貨FE21'桃園店
統領百貨桃園店
新光三越百貨桃園駅前店（旧衣蝶百貨桃園店）
景福宮
桃園市立桃園国民小学
桃園市立東門国民小学
桃園市立南門国民小学
桃園市立建国国民小学
国立桃園高級中学
国立台北科技大学付属桃園農工高級中学
中華郵政桃園郵局
桃園市政府警察局
桃園分局武陵派出所
桃園分局景福派出所
桃園文昌廟
桃園市立図書館桃園分館

また、駅周辺には複数のバス路線が乗り入れており、市内各地へのアクセスも良好です。

隣の駅

台湾鉄路縦貫線北段における桃園駅の隣の駅は以下の通りです。

鳳鳴駅
桃園駅
(桃園医院駅)
(中路駅)
内壢駅

脚注

[注釈]

[出典]

関連項目

台湾の鉄道駅一覧

外部リンク

台湾鉄路公司 – 桃園車站 (繁体字中国語)
(旧)桃園駅（台湾鉄路管理局） - ウェイバックマシン (繁体字中国語)
桃林鉄路客運列車 (繁体字中国語)
* 台鉄都会区捷運化桃園段高架化建設計画（台湾鉄路管理局） (繁体字中国語)

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