桑野聖

桑野聖（くわの ひじり）

山口県山口市出身のヴァイオリニスト、作曲家、編曲家として知られる桑野聖（くわの ひじり）。2月12日生まれ。

経歴

6歳からヴァイオリンを始め、石井洋之助、石井志都子、田中千香士に師事。山口県立山口高等学校を経て東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業。在学中から東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団や宮城フィルハーモニー管弦楽団（現・仙台フィルハーモニー管弦楽団）などのゲストコンサートマスターを務めるなど、早くからその才能を発揮しました。

幼少期よりヴァイオリニストを目指し、全日本学生音楽コンクールで1位入賞を果たすなど、着実にキャリアを重ねます。中学・高校時代にはクラシック音楽に加え、他のジャンルにも興味を持ち、一時はギタリストを志すも、東京藝術大学受験のため断念。しかし、キーボード奏者としてバンド活動に励み、ヴァイオリンをバンドに取り入れるなど、ジャンルを超えた音楽への探求心を育みました。

東京藝術大学卒業後、ヴァイオリニストの中西俊博からの影響を受け、ポピュラー音楽の世界へ転向。自身のストリングスを率いて、レコーディング、CM音楽、劇音楽など、スタジオワークを中心に活動を始めます。

現在は、スタジオミュージシャンとして、浜渦正志やIMERUAT(イメルア〜浜渦正志、MINA)のサポートメンバーとして、国内外で活躍。ヨーロッパツアーや香港ツアーにも参加しています。また、ゴンチチや中野力（はらから）のコンサート、ライブにも参加。スクウェア・エニックスのゲーム「ファイナルファンタジーXIII」の戦闘曲「閃光」のオリジナルヴァイオリニストとしても知られています。

楽曲制作、弦楽編曲、オーケストレーションも数多く手掛け、その高い音楽性が評価されています。

主な活動

1991年、石川賢治の写真集『月光浴』のイメージアルバムに楽曲を提供。以降、様々なアーティストの楽曲アレンジや、映画、CM、テレビドラマへの楽曲提供など、作・編曲家としての活動を本格化させます。

1992年からは米米CLUBのレコーディングに参加し、主にストリングス・弦編曲を担当。1993年には日本武道館で行われたコンサート「SHARISHARISM ACE」にヴァイオリンのサポートメンバーとして出演。テレビドラマ『素顔のままで』や、石井竜也監督の映画『河童』の劇伴アレンジも手掛けています。

2002年には、周防義和プロデュースによる初のソロアルバム『東方弦聞録』を発表。同年、テレビ東京アニメ『あずまんが大王』で栗コーダーポップスオーケストラのサポートを担当しました。

2004年、TBSアニメ『忘却の旋律』の劇音楽を周防義和と共同で手がけ、サウンドトラックを発売。

ディスコグラフィー

ソロアルバム
東方弦聞録

音楽プロデュース・音楽担当

石川賢治写真集「月光浴」イメージアルバム
読売テレビ・日本テレビ系テレビドラマ『シンデレラは眠らない』
TBSテレビアニメ『忘却の旋律』サウンドトラック
テレビ愛知・テレビ東京系テレビアニメ『カードファイト!! ヴァンガード overDress』
テレビ東京系テレビアニメ『カードファイト!! ヴァンガード will+Dress』

参加・出演作品

NHK歌謡チャリティーコンサートでのオーケストレーション、ヴァイオリン演奏をはじめ、数多くの作品に参加しています。

ジブリ映画「耳をすませば」のサウンドトラック
フジテレビ系ドラマ「素顔のままで」のサウンドトラック
TBS系ドラマ「オレンジデイズ」のサウンドトラック
映画「誰も知らない」「Shall we ダンス?」「白い犬とワルツを」のサウンドトラック
アニメ「よつばと♪」「あずまんが大王」「忘却の旋律」「のだめカンタービレ」「テガミバチ」「貧乏神が！」「十二国記」のサウンドトラック
ゲーム「FINAL FANTASY XIII」シリーズ、「ロマンシング サ・ガ」シリーズ、「信長の野望」シリーズなど、多数のゲームサウンドトラック
ゴンチチ、ももいろクローバーZ、鮫島有美子、布施明、髙橋真梨子など、様々なアーティストのアルバム

幅広いジャンルで活躍する桑野聖の今後の活動に注目が集まっています。

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