桜井兵五郎

櫻井兵五郎について



櫻井兵五郎(1880年8月8日 - 1951年2月11日)は、大正から昭和にかけて実業家および政治家として多岐にわたって活動した著名な人物です。本名は桜井源次の長男として石川県鳳至郡柳田村(現:鳳珠郡能登町)で誕生しました。

学歴と早期の業績



彼は1911年早稲田大学の政治経済学科を卒業し、その後、1915年に日本タイプライター会社(現在のキヤノンセミコンダクターエクィップメント)を設立し、常務を務めました。また、北陸毎日新聞社や北日本耐火煉瓦社、日本観光社などの経営にも関与し、地域の産業発展に貢献しました。

政治活動



櫻井は1913年から1915年にかけて石川県会議員を務めた後、1915年衆議院議員総選挙で立憲同志会から出馬し当選を果たしました。しかし、1916年11月にその当選が無効となりましたが、再度選挙に出馬し再び当選します。以降、1942年の第21回選挙までに6回連続当選し続けました。この間、立憲民政党の総務や政務調査会長、幹事長として党内で重責を担い、戦後は日本進歩党に所属しましたが、公職追放に見舞われました。

官職と戦争の影響



彼は1931年4月から第2次若槻内閣の商工参与官、1934年10月には岡田内閣の拓務政務次官に就任します。太平洋戦争中、1942年には陸軍省の事務嘱託に任命され、ビルマに赴任しました。そこで彼はビルマの宗教遺物を日本に移送する任を担い、その重要な役割を果たしました。

1945年鈴木貫太郎内閣にて国務大臣として入閣しましたが、戦後は連合国によって逮捕され、A級戦犯容疑者として拘留されます。しかし、1947年には解放されました。

晩年と死去



彼の晩年は平穏ではなく、1951年には日本タイプライター本社で亡くなりました。享年70歳です。葬儀には横浜市長の平沼亮三が葬儀委員長を務め、社葬が執り行われました。

残した著作



櫻井はまた、以下のような著作も残しています。
  • - 『日本打開論』(1927年、帝国地方行政学会)
  • - 『日本の情勢と産業合理化』(1930年、近田商会)
  • - 『第七十六議会報告書:附・衆議院予算総会劈頭代表質問』(1941年、高井良恭輔)

家族



彼には三男があり、櫻井廣明は石川県議会議員として活動しています。彼の生涯は多くの人々に影響を与えるものでした。櫻井兵五郎は、日本の歴史の中で重要な役割を果たした人物として記憶されています。

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