植木嵩行

植木嵩行：異色の経歴を持つデスマッチファイター

植木嵩行（うえき たかゆき）は、1992年1月3日生まれの日本のプロレスラー。大日本プロレスに所属し、デスマッチを主戦場とする。

経歴

プロレスラーになる前は神奈川県警察の警察官として川崎駅前交番に勤務していたという異色の経歴を持つ。2013年4月に大日本プロレスに入門し、同年12月に星野勘九郎戦でデビュー。警察官時代には強制わいせつ事件の犯人を逮捕するなどの実績も持つ。

2014年からはバラモン兄弟との合体や、デスマッチにも参戦。「黒天使」沼澤邪鬼の欠場により、急遽TVLC6人タッグデスマッチに出場することになったり、竹田誠志との蛍光灯デスマッチで敗れるなど、過激な試合を経験。

2015年には、伊東竜二とのデスマッチで機動隊の格好で入場し、脳震盪で敗れるというアクシデントもあった。DDTプロレスリングの野郎ZやKAIENTAI DOJOのK-METAL LEAGUEにも参戦。バラモン兄弟とのタッグで横浜ショッピングストリート6人タッグ王座を獲得し、初のベルト戴冠を果たした。

2016年からは佐久田俊行とのライバル関係が生まれ、高橋匡哉とのタッグ「三代目血みどろブラザーズ」を結成し、デスマッチを中心に活動。

2017年の一騎当千では木高イサミ、吹本賢児から勝利。2019年には木高イサミの保持するデスマッチヘビー級王座に挑戦するも敗北。同年9月には左足を負傷し、長期欠場を余儀なくされるも、2020年9月に復帰。しかし、同年10月には大日本プロレスを退団しフリーとなった。

得意技

クロスボディ
デスバレーボム
確保
スピアー
ヘッドバット
敬礼式ダイビングヘッドバット
ウロボロス
胸毛ウォッシュ
拳銃攻撃
敬礼

植木の試合を語る上で欠かせないのが、その豊富な凶器のバリエーションだ。機動隊の盾を模した盾や、有刺鉄線を張られた三角木馬「グンバちゃん」など、独自のアイテムを駆使してデスマッチを盛り上げる。また、警察官の経歴を活かした「確保」や「拳銃攻撃」といったパフォーマンスも特徴的。

タイトル歴

全日本プロレスTV認定6人タッグ王座
横浜ショッピングストリート6人タッグ王座
KFCタッグ王座
裸足王
KO-D10人タッグ王座
日本インディー大賞ニューカマー賞（2014年）
* ネットプロレス大賞新人賞（2014年）

数々のタイトルを獲得し、インディープロレス界で確固たる地位を築いている。

人物

警察官時代に培った正義感と、プロレスラーとしてのエンターテイメント性を兼ね備えた植木。コスチュームには警察の象徴である桜の代紋がデザインされ、試合中には「確保！」と叫ぶなど、そのキャラクターは強烈だ。体毛が濃いことも特徴で、胸毛を使った攻撃も繰り出す。

女子プロレス団体アイスリボンにも参戦するなど、その活躍の幅は広い。

エピソード

警察官時代には、強制わいせつ事件の犯人を背負い投げで逮捕したという武勇伝を持つ。また、プロレスラーになるために柔道整復師を目指すと嘘をついて警察を辞めたというエピソードも。

第26回「伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」の佳作特別賞に入選した経験もある。

植木嵩行は、その異色の経歴と破天荒なファイトスタイルで、これからもプロレス界を盛り上げてくれるだろう。

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