横山金太郎

横山金太郎：弁護士、政治家としての生涯

横山金太郎（1868年12月14日 - 1945年9月25日）は、明治から昭和にかけて活躍した日本の弁護士、政治家であり、衆議院議員（広島県第三区選出）を9回務めました。また、文部政務次官、第16代広島市長も歴任しています。広島県平民出身。

生い立ちと初期の活動

横山金太郎は、1868年に広島県比婆郡東城村（現在の庄原市）で生まれました。3歳の時に父を亡くし、家督を相続。1886年、代言人（現在の弁護士）の渡邊又三郎を頼って家出し、その才能を見込まれて渡邊の世話を受けることになりました。渡邊の事務所で書生として働きながら広島法律学校に通い、1890年に卒業。その後、東京法学院（現在の中央大学）に編入し、1891年に卒業。同年、代言人試験に合格し、渡邊の事務所に入所。1893年に弁護士として登録しました。

弁護士、そして政治家へ

1895年、横山は判事として任官し、松山地方裁判所宇和島支部西条区裁判所、台湾台北地方法院に勤務。1899年に官を辞し、再び弁護士として活動を再開。広島弁護士会長、同常議員会長を歴任しました。

その後、政治の世界へ進出し、広島市会議員、同議長、広島県会議員、同副議長を歴任。1908年の第10回衆議院議員総選挙で初当選し、以後9回当選。憲政会、立憲民政党に所属し、政治家としての地位を確立しました。1931年には、第2次若槻内閣で文部政務次官に就任しています。

1935年から1939年まで広島市長を務め、市政に貢献しました。

人物像

独立当初は依頼が少なく苦労しましたが、司法官への転身を勧められ任官。その後、台湾判官として赴任した際には、威厳を示すために関羽のような髭を生やし、これがトレードマークとなりました。趣味は読書で、広島市内に居を構えていました。

栄典

1924年 - 国政参与の功により勲三等
1931年 - 正五位
* 1934年 - 満洲事変の功により勲三等旭日中綬章

家族

横山家は、父・要平、母・キク、妹・孝がいました。妻は恩師である渡邊又三郎の長女・トヨ。彼女は広島師範出身の才色兼備の女性で、金太郎の選挙運動を支えました。養子に渡邊又三郎の四男・寧道を迎え、彼は医師として活躍しました。子孫は現在も広島で耳鼻咽喉科、歯科医院を経営しています。

横山金太郎は、弁護士、政治家として多岐にわたる分野で活躍し、広島の発展に貢献した人物として、その名が刻まれています。

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