横浜市主要地方道82号山下本牧磯子線

横浜市主要地方道82号山下本牧磯子線について

横浜市主要地方道82号山下本牧磯子線は、横浜市中区山下町を起点とし、磯子区磯子に至る主要地方道です。この路線は、山下公園通り、本牧通りといった愛称で親しまれ、横浜の主要な地域を結ぶ重要な道路として機能しています。

歴史

山下公園通りは、1865年の横浜絵図面にも「THE BUND」としてその存在が確認できる歴史ある道です。1987年には、その美しい景観が評価され「日本の道100選」にも選ばれました。港町ヨコハマの象徴とも言えるこの道は、異国情緒あふれる雰囲気を今に伝えています。

路線状況

この路線は、山下公園通り、本牧通り、中通りという3つの主要な区間から構成されています。

山下公園通り：大桟橋付近の開港広場前交差点から山下橋までの区間で、山下公園に沿って走る美しい通りです。石畳の歩道には絵タイルが埋め込まれ、散策を楽しむ人々の目を楽しませています。この通りは「新・日本街路樹100景」にも選ばれており、その景観の美しさは折り紙付きです。
本牧通り：山手トンネルから本牧市街地を抜け、根岸町に至る通りです。山手警察署前交差点から間門交差点までの区間が、山下本牧磯子線に指定されています。海岸沿いの産業道路をショートカットするように、丘を越えていくのが特徴です。
中通り：根岸町の間門交差点から磯子区の八幡橋交差点まで、根岸市街地を走る通りです。JR根岸線とほぼ並行して走っています。

地理

山下公園通り沿いには、日本初の臨海公園として整備された山下公園があります。この公園は、約1kmに渡って芝生と花壇が広がり、童謡「赤い靴」の少女像が建っていることでも有名です。また、山下公園前の横浜港には、かつて北米航路で活躍した氷川丸が係留されており、横浜ベイブリッジや鶴見つばさ橋を望むことができます。開港広場は「日米和親条約締結の地」の記念碑が建つ場所で、横浜開港資料館も隣接しています。山下公園通り沿いには、横浜マリンタワーやホテルニューグランド、横浜人形の家といった横浜を代表するランドマークが点在しています。道路は横浜港沿岸の市街地を通り、本牧、根岸町を経て磯子へと続いています。

通過する自治体

横浜市（中区 - 磯子区）

交差する道路

この路線は、以下の道路と交差しています。

国道133号（中区開港広場前交差点）
首都高速神奈川3号狩場線（中区・立体交差により未接続）
横浜市道関内本牧線（中区山手警察署前交差点）
国道357号（中区間門交差点）
横浜市主要地方道80号横浜駅根岸線（中区根岸不動下交差点）
国道16号（磯子区八幡橋交差点）

沿線施設

この路線の沿線には、以下の施設があります。

横浜港
山下公園
産業貿易センタービル
神奈川県立県民ホール
ホテルニューグランド
横浜マリンタワー
横浜人形の家
みなと赤十字病院
山手警察署
本牧山頂公園
神奈川県立衛生看護専門学校
ENEOS根岸製油所
JR根岸駅
横浜プールセンター

その他

かつて、間門交差点付近から根岸駅前付近にかけては、中央線変移（可変車路）が行われていましたが、2001年の首都高速湾岸線開通に伴い、現在は上下各2車線となっています。

この道路は、横浜の歴史と文化を感じられる重要な路線であり、多くの人々が利用しています。

参考文献

「日本の道100選」研究会 著、国土交通省道路局（監修） 編『日本の道100選〈新版〉』ぎょうせい、2002年6月20日。ISBN 4-324-06810-0。

関連項目

横浜港
山下公園

外部リンク

横浜市
道路局

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