武将山虎太郎

武将山虎太郎について

武将山虎太郎（ぶしょうざん こたろう）、本名藤原虎太郎（ふじわら こたろう）は、茨城県水戸市を出身地とする現役の大相撲力士です。1975年12月6日生まれで、現在も活動を続ける彼は、藤島部屋に所属しており、最高位は東前頭12枚目という成績を収めています。身長171センチ、体重177キロの体格で、AB型の血液型を持ち、趣味としては読書が挙げられます。特にオムライスが好物だという一面もあります。

来歴

入門前

彼の相撲キャリアは、子供の頃から始まりました。小学校2年生の時に、武双山の父親である尾曽正士が主宰する「水戸尾曽相撲道場」に入門し、相撲を学び始めます。4年生の時には武双山の引退相撲で直接稽古を受ける機会があり、彼の夢は確固たるものとなりました。小学校6年生には全日本小学生相撲優勝大会で3位に入賞し、その実力を示しました。中学卒業後は埼玉栄高校に進学し、2年次には全国高等学校相撲選抜大会で団体優勝を果たし、3年次には全国高等学校総合体育大会で団体優勝と個人5位の成績を収めました。

入門後

埼玉栄高校在学中の2013年12月19日に、藤島部屋に入門が決まり、2014年1月場所で初土俵を踏むことになります。初土俵同期には逸ノ城や剣翔、貴健斗が名を連ねています。当初は序ノ口および序二段を1場所で、三段目を2場所で通過し、同年11月には幕下に昇進を果たしました。2015年の7月場所では全敗を喫し、9月場所で三段目に落ちましたが、すぐに幕下に復帰。その後、2016年には幕下優勝決定戦に進むなど、着実に成長を遂げていきました。

2018年5月に武将山に改名。その翌年の7月場所では初めて幕下の1ケタ台に昇進します。しかし、同年9月に蜂窩織炎を発症し、入門以来初めて休場を余儀なくされました。2020年は4場所で勝ち越しを決め、2021年1月場所では東幕下2枚目まで昇進。最後の相撲で十両の竜虎に勝利し、無事に勝ち越しを果たします。

その後、3月場所で新十両昇進が決まり、軌道に乗り始めます。彼の昇進には、部屋の弟弟子との切磋琢磨が影響したと語られています。新入幕には様々な経緯があり、藤島師匠からはその力を評価されます。2023年には、念願の新入幕を達成し、茨城県出身としても戦後14人目の快挙となりました。

取り口とエピソード

彼の取り口は、体格を活かした押し相撲が特徴です。取り組みは時に愚直ともいえるほど直球勝負で、新十両昇進時には体の使い方に苦戦することもありました。特に、2021年の初日には立合いで攻めきれず、反省の弁を述べることとなります。新入幕の際には、改めて力をつけることの重要性を実感し、着実に技能を磨いていると語っています。

エピソードとしては、相撲部の同期である貴健斗を強く意識しており、自らの成長過程でも刺激を受けている傾向が見られます。また、初めて十両の土俵に立った際は、その経験を活かした挑戦者のつもりで戦ったと述べています。彼にはプロとしての意識だけでなく、相撲に対する情熱と向上心があります。

主な成績

2024年7月場所の時点で、通算成績は317勝282敗とし、幕内成績は20勝40敗を誇っています。武将山虎太郎の歩みは、まだまだ続いていきます。

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