武蔵村山市内循環バス

武蔵村山市内循環バス（MMシャトル）

武蔵村山市内循環バス、通称「MMシャトル」は、東京都武蔵村山市が運行するコミュニティバスです。全国に先駆けて1980年7月1日に運行を開始し、多摩地域におけるコミュニティバスの草分け的な存在として知られています。

概要

運行の背景

武蔵村山市は、都内の市で唯一、鉄道駅がないという特徴があります。そのため、鉄道駅へのアクセスや市内公共施設への移動手段として、MMシャトルは重要な役割を担ってきました。立川バスに運行を委託しており、地域住民の生活を支える公共交通機関として親しまれています。

歴史

運行開始当初は、立川バス上水営業所が担当していましたが、その後、瑞穂営業所、福生営業所へと移管されています。1999年には多摩都市モノレールの開業に合わせて大規模な再編が行われ、「MMシャトル」の愛称が付与されました。同時に、車両のカラーリングも多摩都市モノレールに合わせたものに変更されています。

ルートの変遷

運行開始当初は、西武拝島線玉川上水駅を起点とする循環ルートでした。その後、多摩都市モノレール上北台駅や西武拝島線武蔵砂川駅とも接続されるようになり、路線の拡充が図られました。しかし、2022年4月には、利用者減少などを理由に武蔵砂川ルートと西ルートが廃止され、現在は上北台ルートと玉川上水ルートの2路線が運行されています。

運賃

運賃制度も時代とともに変化しています。運行開始時は多区間運賃でしたが、2011年から2013年にかけて100円均一の「ワンコイン運賃」が試行されました。その後、2013年4月からは170円均一運賃となり、2024年4月からは210円に改定されています。PASMOやSuicaなどの交通系ICカードも利用可能です。

他のコミュニティバスとの関係

MMシャトルは、玉川上水駅や武蔵砂川駅、上北台駅といった近隣市の鉄道駅にも乗り入れています。これらの駅では、立川市の「くるりんバス」や東大和市の「ちょこバス」など、他のコミュニティバスとの接続も見られます。また、モノレール延伸計画を見据え、近隣自治体と連携した公共交通のあり方を検討しています。

年表

1980年7月1日：運行開始
1999年10月1日：多摩都市モノレール開業に合わせて大規模再編、「MMシャトル」の愛称が付与
2007年9月14日：バスロケーションシステム導入
2011年5月1日：ワンコイン運賃（100円均一）試行運行開始
2013年4月1日：ルート変更・ダイヤ改正、運賃を170円均一に改定
2018年7月1日：福生営業所へ移管
2022年4月1日：武蔵砂川ルート、西ルートの2ルートを廃止
2024年4月1日：運賃改定

現行路線

上北台ルート
通勤時ルート：上北台駅 - 神明三丁目 - 武蔵村山市役所前 - 村山温泉かたくりの湯 (夕方上北台方面のみ) - 長円寺 - 総合体育館入口（→富士見通り→/←）三ツ木地区会館
日中時ルート：上北台駅 - オカネ塚公園 - 学園 - 神明三丁目 - 武蔵村山市役所前 - 村山温泉かたくりの湯 - 長円寺 - 総合体育館入口 - 総合体育館
玉川上水ルート
通勤時ルート：玉川上水駅 - 桜街道 - 団地入口 - 大南二丁目 - 学南通り - 原山 - 武蔵村山市役所前
日中時ルート：玉川上水駅 - 桜街道 - 大南二丁目 - 東京小児療育病院前 - 村山団地 - 村山医療センター - 学南通り - 東経大前 - 武蔵村山病院 - イオンモール - 三本榎 - 武蔵村山市役所前 - 村山温泉かたくりの湯

車両

現在は、三菱ふそう・エアロミディMEと日野・ポンチョの2車種が使用されています。かつては、いすゞ・ジャーニーLや日野・レインボーRB、日野・リエッセなども活躍していました。

外部リンク

武蔵村山市 - 市内循環バス（MMシャトル）
立川バス - コミュニティバス

MMシャトルは、武蔵村山市の地域交通を支える重要な役割を担っています。利用者のニーズに合わせた路線やダイヤの改善、快適な車両の導入など、今後の発展が期待されます。

もう一度検索