毛利元道

毛利元道（もうり もとみち）

毛利元道は、1903年（明治36年）6月8日に生まれ、1976年（昭和51年）1月22日に没した、日本の政治家、陸軍軍人です。旧長州藩毛利家第30代当主であり、最終階級は陸軍砲兵少佐でした。位階は従四位、勲等は勲三等、爵位は公爵でした。

生涯

1903年（明治36年）に毛利元昭の長男として東京に生まれました。学習院初等学科を卒業後、陸軍地方幼年学校に進学。陸軍士官学校を卒業後、陸軍砲兵少尉に任官し、陸軍砲工学校、陸軍野戦砲兵学校で学びました。1937年（昭和12年）にはドイツに留学し、陸軍防空学校教官兼同研究部部員などを務め、陸軍砲兵少佐に昇進しました。

1938年（昭和13年）に父の死去に伴い公爵を襲爵し、貴族院公爵議員に就任。1946年（昭和21年）に辞職しました。

1947年（昭和22年）12月には、昭和天皇の戦後巡幸の際、毛利元道の別邸と本邸が宿泊所として使用されました。

戦後はユネスコの活動に深く関わり、日本ユネスコ国際委員を務めました。かつてのユネスコ村には高輪の毛利邸の門が移築されています。また、日本国際連合協会山口県副本部長、山口県公安委員なども務め、1968年（昭和43年）には勲三等旭日中綬章を受章しました。

1976年（昭和51年）1月22日、急性肺炎のため山口県防府市の三田尻病院にて亡くなりました。

その他

ボーイスカウト山口県連盟の広報誌『百万一心』の題字は元道の揮毫によるものです。

親族

父：毛利元昭（1865 - 1938） - 貴族院議員。
母：毛利美佐子（1874 - 1934） - 三条実美の娘。
妻：誠子（1912 - 1976） - 松平定晴の長女。
長男：毛利元敬（1930 - 2020）
次男：福原元宏（1936 - ） - 福原家・福原俊丸の養子。
三男：毛利元保（1939 - ）
四男：毛利元敦（1940 - ）
長女：妙子 - 廣澤眞信の妻。

参考文献

中山良昭『江戸300藩殿様のその後』〈朝日選書〉朝日新聞社、2007年。ISBN 978-4-02-273160-9
霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成』下巻、霞会館、1996年。
* 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。

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