民主主義のための政党

民主主義のための政党 (Partido por la Democracia, PPD)

民主主義のための政党（PPD）は、チリ共和国の中道左派に位置する政党です。この政党は、2021年に結成された政党連合である「民主社会主義」に所属しています。また、同じ政党連合に参加しているチリ社会党（PS）と共に、社会主義インターナショナルに加盟しています。

歴史的背景

PPDは、1988年10月に予定されていた国民投票において、軍政継続の是非を問う状況下で誕生しました。当時のピノチェト大統領が制定した政党法に基づき、反軍政派は投票所における立会人を全国規模で確保する必要がありました。この目的を達成するために、1987年12月15日にPPDが結成されました。

当初は立会人の確保が主な目的でしたが、PPDは民主主義の復活と反軍政という共通の目標のもと、社会党員以外の多様な立場の人々を結集し、大きな勢力へと成長しました。1990年に軍政から民政へ移行した後も、PPDは独立した政党として存続することになりました。

このような経緯から、PPDでは二重党籍が認められており、初代党首であり後に大統領となったリカルド・ラゴスも社会党との二重党籍を有していました。PPDは、得票率や獲得議席数において、チリ社会党を上回る実績を上げています。

党内の動向

党内には、現行のコンセルタシオンの枠組み維持を重視するグループ（トハ党首及びラゴス・ヴェバル第二副党首が中心）と、チリ共産党（PC）など外部勢力との連携を重視するグループ（ジェラルディ第一副党首が中心）が存在し、対立が見られました。2012年10月に行われた統一地方選挙のサンティアゴ区長選にトハ党首が出馬するため、党首を辞任したことに伴い、6月13日に党首選が実施され、ジェラルディ派の支援を受けたキンタナ上院議員が勝利しました。

近年の活動

2013年のチリ大統領選挙では、PPDは野党連合「新多数派」（Nueva Mayoría）に参加し、同連合の大統領候補であるミシェル・バチェレ元大統領を支援しました。同年の上下両院選挙では、上院で6議席（改選前4）、下院で15議席（改選前18）を獲得しました。

その後もPPDは、「新多数派」の後継となる政党連合に一貫して参加しており、2021年の大統領選挙では中道左派連合「新社会協定」 (Nuevo Pacto Social) の一員として、統一候補のヤスナ・プロボステを支援しました。

歴代党首

(党首名)　(在任期間)
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関連項目

コンセルタシオン・デモクラシア：かつて所属していたチリの中道左派勢力の政党連合。
チリの政党

外部リンク

PPD公式サイト
PPD Facebookページ
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