水無川 (南魚沼市)

水無川（みずなしがわ）について

水無川は、新潟県南魚沼市を流れる一級河川であり、信濃川水系の重要な支流です。その源流は、上信越高原国立公園に指定されている越後駒ヶ岳に端を発し、豊かな自然環境を形成しています。

地理的特徴

水無川は、南魚沼市内を蛇行しながら流れ、魚沼市との市境の一部を形成しています。支流として柄沢川や桐沢川があり、これらの支流もまた、水無川の豊かな流れを支えています。河川には、高石砂防堰堤や高石上流砂防堰堤、マス沢第1号砂防堰堤など、複数の砂防施設が設けられ、土砂災害から地域を守る役割を果たしています。

下流域の左岸には、魚沼基幹病院や北里大学保健衛生専門学院キャンパスが立地し、地域医療や教育の中核を担っています。一方、右岸には水の郷工業団地があり、地域経済の活性化に貢献しています。中流部では、水無渓谷サイクリングコースと合流し、美しい渓谷の風景を楽しみながらサイクリングができます。また、中流部左岸には坂本神社があり、地域の歴史と文化を伝えています。上流部には、魚止ノ滝、カグラ滝、並ビ滝、開門ノ滝などの美しい滝が点在し、高石沢、マス沢、高倉沢、オツルミズ沢、東不動沢、北沢などの支流と合流しながら、越後駒ヶ岳とグシガハナの間の稜線へと続いています。特に源流部にある北沢は、その美しい渓谷美から日本百名谷にも選ばれています。

流域の自治体

水無川の流域には、以下の自治体が含まれます。

新潟県
魚沼市
南魚沼市

主な災害

水無川流域では、過去にいくつかの災害が発生しています。

1956年（昭和31年）7月15日：堤防決壊により家屋が流出する被害が発生。
2008年（平成20年）7月27日：鉄砲水が発生し、マス沢において工事用道路の仮橋などが流出。
2011年（平成23年）7月：新潟・福島豪雨により、流域で被害が発生。

歴史

水無川流域には、以下のような歴史があります。

1945年（昭和20年）：右岸の八色原に旧陸軍主導の八色原飛行場が造成。滑走路竣工記念の軍民合同演芸会が開催。
1965年（昭和40年）：国営東部開拓パイロット事業として新田開発事業が開始され、1980年（昭和55年）まで実施。
1982年（昭和57年）：北里保健衛生専門学院が開校。
1985年（昭和60年）：関越自動車道が開通。
2009年（平成21年）：水の郷工業団地の造成が開始。
2015年（平成27年）：魚沼基幹病院が開院。

主な流路工

水無川流域には、以下の様な施設や構造物が存在します。

ぷれいパーク水無公園
水無川流路工
水無渓谷サイクリングコース
高石上流砂防堰堤
越後三山森林公園駐車場
高石砂防堰堤
高石第2号砂防堰堤
高石沢床固工群

並行する交通

水無川とその周辺には、以下の道路が並行または交差しています。

新潟県道573号雷土新田浦佐線：水無川橋で直交
国道17号浦佐バイパス：水無大橋で直交
関越自動車道：水無川橋で直交。右岸直近に大和パーキングエリアおよび大和スマートインターチェンジを併設。
国道291号：黒金橋で直交
新潟県道234号桐沢麓五日町停車場線：黒土地内より坂本神社付近まで左岸を並行。
新潟県道265号下折立浦佐停車場線：八色橋で右岸へ斜交。以降上流部まで右岸を並行。

関連項目

水無川に関連する項目は以下の通りです。

みなかみユネスコエコパーク
上信越高原国立公園
越後三山只見国定公園
魚沼連峰県立自然公園
八海山麓スキー場
魚沼盆地

外部リンク

【南魚沼・湯沢の魅力】水無渓谷（みずなしけいこく）サイクリングコース - 新潟県
八色原飛行場跡地 - 空港探索・3
水無川と流域地域の将来を考える勉強会 - 南魚沼市議会議員・関常幸のブログ
砂防施設検索 （流域別） - 水無川 - 国土交通省 北陸地方整備局 湯沢砂防事務所
* 防災関連情報 ~過去の災害~ - 同上


水無川は、豊かな自然と人々の生活が調和した地域を流れる、重要な河川です。

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