上信越高原国立公園

上信越高原国立公園

上信越高原国立公園は、群馬県、長野県、新潟県の3県にまたがる広大な国立公園です。浅間山、四阿山、白根山などの火山群や、谷川岳などの構造山地、苗場山などの溶岩台地、カヤの平のような火山性の台地など、多様な地形が特徴です。

公園の概要

1937年に国立公園として指定され、その後、妙高・戸隠地域が追加されましたが、後に分離独立し、現在の形となりました。公園内には、成層火山、カルデラ、火山性高原、氷食による断崖など、多様な地形が見られます。また、蛇紋岩地帯特有の植生も確認できます。

この地域は、日本有数の火山密集地帯であり、火山活動によって形成された多様な地形が特徴です。冬季には、豊富な積雪を利用したスキー場が早くから開発され、多くのスキーヤーで賑わいます。また、四万温泉や谷川温泉など、多くの温泉地も存在し、草津温泉や野沢温泉といった有名な温泉地も隣接しています。グリーンシーズンには、湿原や湖沼周辺の散策、トレッキング、登山などが楽しめ、林間学校やスポーツ合宿の場としても利用されています。

公園のテーマは「山と高原が彩るレクリエーションワールド」です。美しい自然景観を保全しつつ、多様な利用を推進する国立公園を目指しています。

年表

1921年: 上林スキー場が開場
1927年: 渋の地獄谷噴泉が国の天然記念物に指定
1949年: 三国山脈から浅間山にかけての地域が国立公園に指定
1955年: カモシカが国の特別天然記念物に指定
1956年: 妙高・戸隠地域が追加指定
1965年: イヌワシが国の天然記念物に指定
1975年: ヤマネが国の天然記念物に指定
1998年: 長野冬季オリンピック・パラリンピックが開催
2007年: 草津・万座・浅間地域の区域を変更
2008年: 志賀高原石の湯のゲンジボタル生息地が国の天然記念物に指定
2010年: 須坂・高山地域の区域を変更
2014年: 妙高・戸隠地域が分離独立の方針が決定
2015年: 妙高戸隠連山国立公園が指定され、妙高・戸隠地域が分離
2019年: 志賀高原地域の計画を変更し、自然保護規制を強化

区域・面積

公園区域は、朝日岳、谷川岳、苗場山、浅間山など、多くの山岳地帯を含んでいます。総面積は148,194haで、原生的な景観が残る核心地域は17,741haです。

公園は5つの地域に区分されていますが、苗場地域は再検討中で、正確な面積は変動する可能性があります。

地形・地理

公園内には、火山活動や氷河作用によって形成された多様な地形が見られます。2,000m級の山々や火山性高原が広がり、浅間山や白根山などの活火山も存在します。谷川連峰は、アルプスを彷彿とさせる山容が特徴です。

河川は、日本海に注ぐ信濃川水系と太平洋に注ぐ利根川水系に分かれます。公園内には、野反湖や奥四万湖などの人造湖があり、火口湖や湿原も点在します。また、多くの温泉地が古くから形成されています。

主な山岳

公園内には、以下のような2000m級の山々があります。

[草津白根山]　
[浅間山]
四阿山(2354m)
[岩菅山]
[苗場山]
[谷川岳]

その他の地形

峠：三国峠、鳥居峠、碓氷峠など
河川：利根川、信濃川（千曲川）水系など
湖沼：野反湖、奥四万湖、火口湖、湿原など
温泉：四万温泉、谷川温泉など

動植物

公園内には、ブナやナラなどの落葉広葉樹林、オオシラビソやコメツガなどの針葉樹林が見られます。高山帯では、ハイマツ群落や高山植物群落が発達しています。

動物は、ツキノワグマ、ニホンカモシカなどの大型哺乳類や、イヌワシ、クマタカなどの希少な鳥類が生息しています。また、ミヤマモンキチョウなどの高山蝶も観察できます。

景観・見所

名瀑：摩耶の滝、小倉の滝、常布の[[滝]]、白糸の滝、米子大瀑布など
風景：山々、高原、湿原、湖沼など

施設

ビジターセンター：公園の情報を紹介する施設
鉄道：JR上越新幹線、JR北陸新幹線、JR上越線
索道：スキー場などに設置されたロープウェイなど
自動車道：国道、都道府県道など
歩道：登山道、ハイキング道など
宿泊施設：旅館、ペンション、民宿、山小屋など
運動施設：スキー場、ゴルフ場
その他の施設：野営場、キャンプ場、観光牧場など

アクセス

公共交通機関：鉄道、路線バス、高速バス
車：高速自動車道のインターチェンジを利用

管理機関

環境省地方環境事務所が管理を行っています。

上信越高原国立公園は、豊かな自然と多様なアクティビティが楽しめる、日本を代表する国立公園です。ぜひ一度訪れて、その魅力を体験してください。

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