みなかみユネスコエコパーク

みなかみユネスコエコパーク

みなかみユネスコエコパークは、群馬県利根郡みなかみ町、新潟県魚沼市、南魚沼市、南魚沼郡湯沢町にまたがる「みなかみ生物圏保存地域」の名称です。首都圏の重要な水源地であり、貴重な生態系が評価されユネスコエコパークに登録されました。

概要

みなかみユネスコエコパークは、上信越高原国立公園、越後三山只見国定公園、魚沼連峰県立自然公園の区域内に位置しています。この地域は、首都圏の生活を支える利根川の源流部であり、県境は山岳地帯の中央分水嶺となっています。

この地域には、固有種のホソバヒナウスユキソウや、希少な大型猛禽類（アンブレラ種）が生息するなど、森林環境が世界的に貴重であると評価されています。総面積は91,368haで、中心となる核心地域(9,123ha)、その周辺の緩衝地域(60,421ha)、そして移行地域(21,824ha)の3つの区域に区分されています。

土地利用区分（ゾーニング）

ユネスコエコパークでは、地域を持続可能な形で利用するために、土地利用区分（ゾーニング）を行っています。核心地域は厳格に保護され、緩衝地域は研究や教育活動に利用されます。移行地域では、地域住民の生活や産業活動と自然保護の両立が目指されています。

経緯

2001年（平成13年）6月9日 - 『利根川源流讃歌』第1回発表会が開催。
2003年（平成15年）
9月6日 - 奥利根水源憲章が制定。
11月 - 赤谷プロジェクトが発足。
2012年（平成24年）
6月 - 谷川岳エコツーリズム推進協議会が発足。
10月 - みなかみユネスコエコパークの検討を開始。
12月18日 - 宮崎県東諸県郡綾町のエコパーク視察。
2014年（平成26年）7月 - みなかみ町役場にエコパーク推進室を設置。
2016年（平成28年）8月12日 - 日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会人間と生物圏（MAB）計画分科会において国内審査が行われユネスコへの推薦が決定。
2017年（平成29年）6月14日 - 第29回人間と生物圏（MAB)国際調整理事会において審議・決定。
2018年（平成30年）2月16日 - LUSHエシカルバイイング（購買活動）で日本自然保護協会と連携、赤谷の森から生まれたラッシュギフトアイテムの包装紙資材として、イヌワシペーパーおよびカスタネットペーパーを開発。

山岳

みなかみユネスコエコパークには、以下の山々が含まれます。

大水上山（大利根山）・丹後山・越後沢山・本谷山
藤原山・平ヶ岳・白沢山・至仏山・武尊山
下津川山・小沢岳・三ツ石山
割引岳・巻機山・牛ヶ岳・米子頭山
柄沢山・檜倉山・大鳥帽子山
朝日岳・笠ヶ岳・白毛門
谷川岳・一ノ倉岳・茂倉岳・武能岳・七ツ小屋山
万太郎山・仙ノ倉山・平標山・三国山・稲包山
三峰山・大峰山・吾妻耶山・味城山

これらの山々は、豊かな自然景観を形成し、登山やハイキングの名所となっています。

河川・ダム

利根川水系の源流であるこの地域には、以下の河川やダムがあります。

利根川・湯檜曽川
赤谷川
登川・魚野川
矢木沢ダム・奈良俣ダム・須田貝ダム・藤原ダム
相俣ダム

これらの河川やダムは、首都圏への水供給において重要な役割を果たしています。

交通・峠

みなかみユネスコエコパークへのアクセスには、以下の交通機関や道路が利用できます。

関越自動車道水上インターチェンジ
国道291号・国道17号
群馬県道63号水上片品線・群馬県道270号相俣湯原線
上越新幹線上毛高原駅・上越線土合駅

また、以下の峠道が地域内に存在します。

坤六峠・清水峠・蓬峠・三国峠

外部リンク

みなかみユネスコエコパーク
みなかみユネスコエコパーク (MinakamiBR) - Facebook
みなかみユネスコエコパーク〈MINAKAMI BR〉群馬県みなかみ町 - YouTube

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