水無瀬兼俊

水無瀬兼俊（みなせ かねとし）は、文禄2年（1593年）に生まれ、江戸時代に公家として活躍した人物です。父は権中納言である水無瀬氏成、母は高倉永相の娘という家柄に生まれました。

兼俊は、寛永5年（1628年）に叙従三位、寛永17年（1640年）に従二位と、順調に昇進を重ねました。公家社会において重要な地位を占めていたことが伺えます。

明暦2年（1656年）1月1日に64歳で亡くなりました。当時の平均寿命から考えると、比較的長寿であったと言えるでしょう。彼の筆跡は『慶安手鑑』に見ることができ、文化人としての側面も持ち合わせていたことが分かります。

系譜

水無瀬兼俊の系譜は以下の通りです。

父親：水無瀬氏成
母親：高倉永相の娘
* 正室：福島正則の娘

兼俊には多くの子がおり、その中には水無瀬家を継いだ水無瀬兼祐や、町尻具英、桜井兼里、水無瀬通悊、水無瀬長成、水無瀬兼豊などがいます。娘もおり、奥平左衛門、石川大和守に嫁いだ娘、右衛門佐局がいます。これらの婚姻関係から、水無瀬家が他の公家や武家との繋がりを深めていたことが分かります。

水無瀬兼俊は、江戸時代初期の公家社会において、一定の地位を築き、文化的な活動も行った人物として評価できます。彼の生涯は、当時の公家社会の様子を知る上で貴重な情報源となります。

水無瀬家の歴史や、彼の子孫たちの活躍についても調べてみると、さらに理解が深まるでしょう。

もう一度検索