永瀧久吉

永瀧久吉

永瀧久吉（えいたき ひさきち）は、1867年1月17日（慶應2年12月12日）に生まれ、1942年（昭和17年）10月20日に亡くなった、日本の外交官、実業家です。

生い立ちと学歴

永瀧は、越後国刈羽郡野田村（現在の新潟県柏崎市）で生まれました。祖父は野田村の戸長を務めた永瀧治助です。新潟県立新潟中学校（現在の新潟県立新潟高等学校）を経て、1889年に英吉利法律学校（現在の中央大学）と専修学校（現在の専修大学）の法律科を卒業しました。専修学校では、創設者である田尻稲次郎などに師事しました。

外交官としてのキャリア

1890年代に代言人試験と文官高等試験に合格し、1891年に司法省に入省、東京地方裁判所司法官試補となります。同年、外務省に転じ、取調局に配属されました。その後、1893年に釜山領事官補、1894年に仁川領事官補、1895年に上海領事官補と、海外での勤務を重ねます。1896年には、在沙市領事館の初代二等領事と沙市郵便局長に就任しました。1898年からシドニー一等領事を務め、排日移民法への対応にあたりました。1902年に漢口一等領事、1904年に上海総領事、1909年に東亜同文会上海支部長、同年には在間島日本総[[領事館]]総領事を歴任しました。1912年には、韓国併合記念章を受章し、ホノルル総領事に就任しました。

実業家としてのキャリア

1914年に依願退官し、東亜同文会評議員に就任しました。1915年には安田保善社に入社し、共済生命保険協議役を務めました。1916年には東京建物の取締役、安田保善社の理事、台湾製麻の取締役を兼任しました。1919年には中央大学の評議員に就任し、安田保善社の参事兼評議員、東京建物の常務取締役を務めました。1927年には満州興業の社長に就任し、1928年には日豪協会の理事を務めました。1932年には、満州興業の相談役に退きました。

著書

永瀧は、1935年に『回顧七十年』を著しました。

まとめ

永瀧久吉は、外交官として、また実業家として、多岐にわたる分野で活躍しました。特に、海外での領事としての経験や、実業界での要職を歴任したことが特筆されます。

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