江北駅 (佐賀県)

江北駅について

江北駅（こうほくえき）は、佐賀県杵島郡江北町に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）の駅です。長崎本線と佐世保線の2路線が乗り入れており、地域における鉄道交通の要衝となっています。

2022年9月23日に、それまでの肥前山口駅（ひぜんやまぐちえき）から現在の駅名に改称されました。この改称は、西九州新幹線の開業と同時に行われました。

歴史

江北駅は、1895年に九州鉄道の駅として「山口駅」の名称で開業しました。その後、1913年に現在の「肥前山口駅」に改称、2022年に「江北駅」へと再び改称されています。

かつては長崎本線と佐世保線の分岐点として、長崎方面や佐世保方面へ向かう特急列車の連結・切り離しが頻繁に行われていました。しかし、2011年のダイヤ改正以降は、特急列車の連結・切り離しは行われなくなりました。現在は、一部の普通列車でのみ連結・切り離しが行われています。

また、肥前山口駅時代には、最長片道切符の終着駅としても知られており、鉄道ファンにとっては特別な場所でした。

駅構造

江北駅は、地上駅で、単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、合計3面5線のホームを有しています。駅舎は橋上駅舎で、エレベーターも完備されており、バリアフリーにも配慮されています。

JR九州の直営駅で、みどりの窓口や自動券売機も設置されています。しかし、自動改札機は設置されていません。

駅構内には、留置線も設けられており、列車の運行を支えています。

かつては機関車の方向転換のためのデルタ線（三角線）がありましたが、現在は撤去されています。

駅メロディ

2022年8月10日からは、駅の接近メロディと発車メロディに、江北町の町制施行70周年を記念して制作された、くるりの「宝探し」が使用されています。

発着列車

江北駅には、特急「リレーかもめ」の一部列車が停車するほか、特急「みどり」「ハウステンボス」「かささぎ」は全列車が停車します。

かつては本州に直通する優等列車も多くが停車していましたが、現在では、特急列車の一部のみが停車しています。

駅弁

かつては駅弁の販売がありましたが、現在は撤退しています。2022年現在では、駅北口のコンテナショップで駅弁が販売されています。

利用状況

2019年度の1日平均乗車人員は1,163人です。長崎本線と佐世保線の乗り換え利用が主で、駅自体の利用客はそれほど多くありません。

駅周辺

駅周辺には、住宅地や商業施設、公共施設などがあります。

駅北側には、

コンテナショップ「エキ・キタ」
江北町役場
山口郵便局
身代わり観音像
東照寺

などがあります。

駅南側には、

イオン江北店
江北町幼児教育センター
江北町立江北小学校
* 江北町立江北中学校

などがあります。

隣の駅

長崎本線では、牛津駅と肥前白石駅の間、佐世保線では、牛津駅と大町駅の間に位置しています。

特急列車については、「みどり」「ハウステンボス」が停車し、「リレーかもめ」の一部も停車します。

今後の展望

江北駅は、西九州新幹線の開業に伴い、新たなスタートを切りました。今後も、地域の交通拠点として、その役割を果たしていくことが期待されます。

2024年10月3日には、長崎本線佐賀方面及び佐世保線でICカード「SUGOCA」が利用できるようになる予定です。

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