油小路家

油小路家：歴史と系譜

油小路家は、悠久の歴史を持つ公家・華族の家系です。そのルーツは藤原北家四条流西大路家に遡り、西大路隆政の次男・隆蔭を祖としています。家名は、京都の油小路に由来しています。

公家としての家格は羽林家、華族としての家格は伯爵家と、高い地位を占めていました。室町時代末期には一時、家系の途絶える時期がありましたが、江戸時代初期に広橋兼勝の次男・隆基によって再興されています。江戸時代の石高は150石と記録されています。

明治維新後、明治2年（1869年）に施行された行政官達により、公家と大名家が統合され華族制度が誕生しました。この制度改革によって、油小路家も公家として華族に列せられました。その後、明治17年（1884年）7月7日に華族令が施行され、華族の爵位が五爵制になると、油小路隆晃が、大納言宣任の例が多い旧堂上家としての高い家格を認められ、伯爵位を授けられました。

系譜と詳細

油小路家の系譜は、複雑な婚姻関係や養子縁組によって紡がれてきました。詳細な系譜図は、専門的な文献を参照いただくのが適切でしょう。しかしながら、主要な人物とその役割については、様々な文献で言及されています。例えば、隆蔭や隆基、そして伯爵位を授けられた隆晃などは、油小路家の歴史を語る上で欠かせない重要な人物です。

参考文献

油小路家の歴史や系譜を研究する上で、以下の文献が役立つでしょう。これらの文献は、油小路家に関する詳細な情報、そして当時の社会情勢や制度について理解を深める上で貴重な資料となります。

浅見雅男『華族誕生 名誉と体面の明治』リブロポート、1994年
太田亮 著「国立国会図書館デジタルコレクション 油小路 アブラノコウヂ」、上田萬年、三上参次監修 編『姓氏家系大辞典』 第1巻、姓氏家系大辞典刊行会、1934年
小田部雄次『華族 近代日本貴族の虚像と実像』中央公論新社〈中公新書1836〉、2006年
華族大鑑刊行会『華族大鑑』日本図書センター〈日本人物誌叢書7〉、1990年
橋本政宣編『公家事典』吉川弘文館、2010年
霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成』上巻、霞会館、1996年

これらの文献は、油小路家の歴史、系譜、そして当時の社会状況を多角的に理解する上で極めて重要です。それぞれの文献が持つ独自の視点や情報を比較検討することで、より深く油小路家の歴史に迫ることができるでしょう。

さらなる探求

油小路家に関する研究は、現在も継続されています。インターネット上でも、関連情報を見つけることができるかもしれません。しかしながら、正確な情報を得るためには、信頼できる情報源を厳選し、複数の情報源を比較検討することが重要です。

本稿が、油小路家についての理解を深める一助となれば幸いです。

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