法政大学沖縄文化研究所

法政大学沖縄文化研究所は、1972年7月に設立された法政大学付属の研究機関です。首都圏における沖縄研究の中心的な役割を担い、沖縄文化の研究拠点として、国内外の研究者をつなぐ情報ネットワークセンターとしての役割も果たしています。

概要

研究所は、沖縄返還直後の1972年7月に、中村哲初代所長のもとで設立されました。現在の所長は明田川融氏です。設立のきっかけは、中野好夫氏が主宰していた「沖縄資料センター」の所蔵資料が法政大学に無償で移管されたことでした。発足当初は港区の法政大学麻布校舎2階にありましたが、1981年に市ヶ谷キャンパスの富士見校舎に移転し、2000年に現在の場所に移りました。

研究所は、琉球弧（奄美、沖縄、宮古、八重山）の文化を、その周辺地域との関連の中で位置づけ、歴史学、言語学、民俗学、文学、考古学など、多様な分野から総合的に研究することで、その特質を明らかにすることを目的としています。沖縄研究の拠点として、琉球王国や琉球文学に関する資料を多数収集しており、研究者では伊波普猷氏の直筆資料のほか、仲原善忠氏、金城朝永氏、横山重氏の資料、また楚南家文書、琉球古文書資料、尚家文書（複写資料）などを所蔵しています。

所在地

東京都千代田区富士見2-17-1（法政大学市ケ谷キャンパス ボアソナード・タワー21階）

関連項目

フランク・ホーレー - 和古典籍の著名な収集家。沖縄関連資料はハワイ大学にあり、複写資料で所蔵。
外間守善 - 元・所長
屋嘉宗彦 - 元・所長
中俣均 - 元・所長

参考文献

法政大学戦後五〇年史編纂委員会『法政大学と戦後五〇年』 法政大学、2004年

外部リンク

法政大学沖縄文化研究所

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