浜綏線

浜綏線（ひんすいせん）

浜綏線は、中国黒龍江省哈爾浜市の哈爾浜駅と綏芬河市の綏芬河駅を結ぶ、全長548kmの鉄道路線です。中国国鉄ハルビン鉄路局に所属しています。この路線は、かつて東清鉄道の一部であり、哈爾浜東駅からロシアのウラジオストクやハバロフスクへ向かう国際列車が運行されていました。しかし、2013年4月以降、時刻表には記載されているものの、運行実績はなく事実上廃止状態となっています。

歴史

1897年（光緒23年）8月28日：東寧県で建設が開始されました。当初の軌間はロシアと同じ1,524mmでした。
1900年（光緒26年）3月～10月：義和団の乱により工事が中断されました。
1901年（光緒27年）：全線が開通し、11月14日から臨時営業が開始されました。
1903年（光緒29年）7月14日：東清鉄道が全線開通しました。
1935年（康徳2年）3月：満洲国が東清鉄道をソ連から購入しました。
1936年（康徳3年）6月17日：軌間が1,435mmに改められました。
1939年（康徳6年）：南満州鉄道によって東門駅～一面坡駅間が複線化され、1942年に完成しました。
1940年（康徳7年）：満鉄によって高嶺子駅付近の線路の掛け替え工事が行われ、翌年完成しました。旧線は「高嶺子線」と改称されました。
1945年8月：進駐したソ連軍によって、1,524mmへの再改軌工事が開始されました。
1946年4月：東北民主聯軍によって再改軌工事が中止されました。同年、香坊駅～亜布力駅間が単線化され、撤去されたレールは他の路線の復旧に利用されました。
1975年：浜綏線最長のトンネルである杜草トンネルの複線化工事が開始されました。
2004年：第五次提速（ダイヤ改正）によって、舎利屯駅や白帽子駅などの駅が休止されました。
2006年：鉄道部と黒龍江省によって、第11回5ヶ年計画で牡丹江駅～綏芬河駅間の複線化が決定されました。
2015年12月28日：牡丹江駅 - 綏芬河駅間の電化、複線化、路線付け替え工事が完成。新線の路線長は138 kmとなり、旧線の途中10駅が廃止されました。

接続路線

哈爾浜駅：浜洲線、浜北線、哈大線、拉浜線
葦河駅：葦亜線
敖頭駅：火竜溝線
牡丹江駅：牡佳線、牡図線
穆棱駅：城鶏線
綏芬河駅：シベリア鉄道

駅一覧

（駅名リストは省略）

脚注

注釈

出典
哈爾浜市人民政府地方志辦公室のホームページ（簡体字中国語）

関連項目

東清鉄道
* G301国道

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