浦安駅 (千葉県)

浦安駅

浦安駅は、千葉県浦安市北栄一丁目に位置する東京メトロ東西線の駅です。駅番号はT18で、都心へのアクセスが非常に便利なため、住宅地として高い人気を誇ります。

歴史

1969年3月29日に開業した浦安駅は、それまで「陸の孤島」と呼ばれていた浦安のベッドタウン化を促進しました。開業当初は快速が通過していましたが、1975年6月9日には平日日中と休日に停車するようになりました。1983年には東京ディズニーランドが開園し、当時は浦安バスターミナルから連絡バスが運行されていましたが、1988年に京葉線舞浜駅が開業したことで、その役割を終えました。1996年3月16日には快速が全列車停車するようになり、同時に通勤快速の運行も開始されました。2004年4月1日には、営団地下鉄の民営化に伴い、東京メトロに継承されました。その後、2011年から2013年にかけて駅舎の大規模改良工事が行われ、2015年には発車メロディが導入、2019年には始発列車が新設されるなど、駅の機能が拡充されてきました。

駅構造

浦安駅は相対式ホーム2面2線を有する高架駅です。快速停車駅であり、平日朝ラッシュ時には、日本橋・大手町・中野方面へ向かう通勤快速が当駅から各駅停車となります。駅は浦安駅務管区の中心として、浦安地域、東陽町地域、行徳地域を管轄しています。

のりば

1番線：中野方面
2番線：西船橋方面

平日の朝6時台には、当駅始発の中野行き各駅停車が1本設定されています。この始発列車は、深川検車区行徳分室から回送されてきます。

発車メロディ

2015年6月13日より、向谷実氏作曲の発車メロディが使用されています。1番線は「A Day in the METRO」、2番線は「Beyond the Metropolis」という曲です。

駅高架下商業施設（メトロセンター浦安）

駅の高架下には、メトロ開発が運営する「メトロセンター浦安」があります。浦安第一、浦安第二、浦安駅付近高架下の3つのフロアから構成されており、様々な店舗が入居しています。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は76,578人で、東京メトロ全130駅中46位です。東西線の駅としては23駅中13位となっています。かつては東京ディズニーランドの最寄り駅として10万人を超える利用があった年もありましたが、現在は舞浜駅がその役割を担っています。

駅周辺

浦安駅周辺は、開業時は浦安旧市街地の外れに位置していましたが、現在では市街地化が進み、浦安市の中心市街地となっています。駅周辺では再開発構想も進んでいます。駅南側には首都高速湾岸線が走り、浦安駅前交差点には複数の県道が交差しています。旧江戸川を渡ると東京都江戸川区、北東側には市川市との境があります。浦安市役所は駅から南へ約1.7キロメートルの場所にあります。

バス路線

駅南口のロータリーは狭いため、バス停は駅から少し離れた場所にあります。東京ベイシティ交通の路線バスと、京成トランジットバス、浦安市コミュニティバスが乗り入れています。かつては都営バスも乗り入れていました。

主なバス路線

東京ベイシティ交通：浦安市内、新浦安駅、舞浜駅、東京ディズニーランド、東京ディズニーシー方面
京成トランジットバス：本八幡駅、行徳駅方面
おさんぽバス（浦安市コミュニティバス）：東京ベイ医療センター、浦安市役所、新浦安駅方面

その他

京葉線の新浦安駅は当駅から南東へ約2.8kmの場所にあり、京葉線が不通になった際には、多くの利用者が浦安駅に乗り換えるため、駅が混雑することがあります。また、漫画『浦安鉄筋家族』の舞台であるため、駅がたびたび登場します。鳥取県の浦安駅とは、「『じゃない方』の、浦安。」としてコラボレーション企画を実施しています。

隣の駅

東京メトロ 東西線

快速：東陽町駅 - 浦安駅 - 西船橋駅
通勤快速：葛西駅 - 浦安駅 - 西船橋駅（中野方面のみ運転。葛西以西は各駅停車）
各駅停車：葛西駅 - 浦安駅 - 南行徳駅

脚注

出典：東京地下鉄公式サイト、千葉県統計年鑑

参考文献

『帝都高速度交通営団史』東京地下鉄、2004年12月。
『営団地下鉄五十年史』帝都高速度交通営団、1991年7月4日。
『東京地下鉄道有楽町線建設史』帝都高速度交通営団、1996年7月31日。
『帝都高速度交通営団工務部のあゆみ【土木編】』東京地下鉄鉄道本部工務部、2005年7月4日。

外部リンク

東京メトロ 浦安駅 公式サイト
池下設計による浦安駅の情報（インターネットアーカイブ）

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