湯の里知内信号場

湯の里知内信号場

湯の里知内信号場は、北海道上磯郡知内町湯ノ里に位置する北海道新幹線・海峡線の信号場です。かつては旅客駅として機能していましたが、新幹線開業に伴い、信号場としての役割を担っています。

概要

北海道内の停車場としては最南端に位置しています。元々は1988年に新湯の里信号場として開設され、青函トンネル北海道側の保守基地としての役割を持っていました。その後、地元自治体の請願により1990年に知内駅として旅客駅に昇格しました。しかし、北海道新幹線の建設工事と利用客の減少により、2014年に再び知内信号場となり、旅客扱いを廃止しました。北海道新幹線の計画においても、駅ではなく信号場としての利用が計画され、2016年の北海道新幹線開業に伴い、湯の里知内信号場として整備されました。

名称の由来

所在地である「湯ノ里」と「知内」の地名から名付けられました。新幹線信号場としての名称は、当初仮称でしたが、2014年6月11日に正式名称が発表されました。

歴史

1988年3月13日：新湯の里信号場として開設。当初は交流20,000 V・50 Hz、狭軌4線、ATC-L型自動列車保安装置。
1990年7月1日：知内駅として旅客駅に昇格。一部の快速「海峡」が停車。
2002年12月1日：快速「海峡」廃止に伴い、特急「白鳥」・「スーパー白鳥」のみ停車。
2009年：北海道新幹線用レール組立作業所を設置。
2014年3月15日：旅客扱いを廃止し、知内信号場となる。プラットホームなどは撤去。
2014年6月11日：北海道新幹線開業後の名称を「湯の里知内信号場」と決定。
2016年3月26日：北海道新幹線開業に伴い、湯の里知内信号場に改称。海峡線新中小国信号場 - 木古内駅間を三線軌条化、架線電圧を昇圧、自動列車保安装置をDS-ATCに変更。

信号場構造

当初は狭軌4線でしたが、北海道新幹線工事により本線2線が三線軌条となり、副本線が2線増設され、現在は合計6線を有します。副本線は列車の待避や、青函トンネルが通行不能になった際の列車留置に使用されます。また、分岐器を雪から守るスノーシェッドが増設されました。

旅客駅時代

木古内駅が管理する無人駅でした。島式ホーム2面4線を有し、ホームの副本線側は柵が設置されていたため、本線側のみで乗降が行われていました。ホーム有効長は7両で、快速「海峡」はドアカットを行っていました。駅舎は「道の駅しりうち」と併設されており、営業時間外は別の出入口を利用できました。2009年には新幹線用のロングレール組立作業所が設置されました。

旅客営業における特記事項

特急料金不要の特例：蟹田駅 - 木古内駅間では、特急の自由席に乗車する際、特急料金が不要となる特例がありました。
かよエールの設定：通学用に限り、当駅と函館駅の区間が「かよエール」の設定範囲でした。
特別企画乗車券の委託販売：「Sきっぷ」を道の駅しりうちで販売委託していました。

周辺情報

道の駅しりうち
国道228号
函館バス「しりうち道の駅」バス停
湯ノ里郵便局

その他

青函トンネル活用法としてカートレイン構想があり、知内町は発着基地設置をJR北海道に陳情していました。

隣の駅

北海道新幹線（海峡線共用区間）
奥津軽いまべつ駅 - 湯の里知内信号場 - 木古内駅

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